築城の名手・清正公の技術を受け継いだ石橋をめぐる「石橋街道」(熊本県)【日本の街道を旅する】

街道ひとくちメモ

一般に石橋街道と呼ばれているのは、国道445号(御船町〜山都町間)と国道218号(美里町〜山都町間)をつないだ60kmほどの区間。ここを流れる緑川とその支流に架かる石橋は『緑川流域の石橋群』と呼ばれ、御船町/山都町/美里町の3町におよそ80基が現存する。

トラベルガイド

01【見る】
不毛の台地を水田に変えた
通潤橋(つうじゅんきょう)

嘉永7年(1854年)、水源の乏しい台地に灌漑用の水を送るため建設された通水橋。高さ20m、長さ75mは、緑川水系の石橋群のなかでも最大級の規模を誇る。土日・祝日の正午から行われる放水は、本来、導水管内部のゴミを除去するために行われてきたもの。田植えなど水需要の多い時期には実施されない。

●山都町長原/0967-72-3360(通潤橋史料館/入館料300円/10:00-16:00/不定休)

 

02【見る】
農村の文化を今に伝える
清和文楽館(せいわぶんらくかん)

文楽とは、人形と浄瑠璃、三味線の3つを組み合わせた伝統芸能。ここ山都町清和地区(旧・清和村)では、農閑期の娯楽として江戸時代の末頃から盛んになり、いまも保存会の手で昔のまま受け継がれている。道の駅に併設された文楽館には資料展示があるほか、休日などには定期公演も実施している。


● 公演鑑賞料1, 600円(入館のみ500円)/9:00〜16:30/火曜休館/山都町大平152/0967-82-3001

 

03【食べる】
霊台橋を一望できる食事処
石橋の里(いしばしのさと)

日本一の石橋・霊台橋を眺めながら、ゆったり食事を楽しめるスポット。ヤマメや旬の野菜など地場産の食材を用い、化学調味料を一切使用しない素朴な味付けが魅力で、石橋御膳(1,500円)などが人気メニュー。

店の裏に湧く清らかな湧水を使ったコーヒーもお勧め。予約をすれば夜も利用することができる。

●11:30〜17:00(17:00からは要予約)/水曜&第2木曜定休/美里町清水1161/0964-47-1737

※掲載データなどは2011年9月末時点のものです。実際におでかけの際は、事前に最新の情報をご確認ください。

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