伝説の“ヤングタイマー”、「メルセデス・ベンツE500」の最終モデル登場から25周年

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ポルシェの血が入るW124型ミディアム・メルセデスの究極

ダイムラーはこのほど、1994年のジュネーブ・モーターショーで発表されたメルセデス・ベンツE500の500台限定特別モデル「E500リミテッド」が、誕生から25周年を迎えたことを報じた。

メルセデス・ベンツ500E(のちにE500に変更)は、1990年に開催されたパリ・モーターショーでデビューした。W124型の高性能版である。

このモデルは、開発および製造の一部をポルシェに依頼した稀有なモデル。搭載される4973ccのM119型V型8気筒エンジンは326ps(1992年からは320ps)を発揮。4速ATを組み合わせ、0-100km/h加速を5.9秒でこなす性能が与えられた。最高速は250km/hでリミッターが介入する。ハイパフォーマンスの持ち主の割に、ルックスがおとなしめだったことから「羊の皮を被った狼」と表されるようになった。

1991年の発売開始から数えてちょうど1万台目にラインオフされた個体は、1954年から1955年にメルセデスのF1ドライバーを務めたハンス・ヘルマンの手に渡り、最終的には1万479台が製造された。

「E500リミテッド」は、サファイアブラックとブリリアントシルバーのボディカラーを設定。190E 2.5-16エボリューションⅡ用のアロイホイールやカスタマイズされた内装色が採用されたのが特徴。装備面では、運転席&助手席エアバッグやASR(アンチスリップ・コントロールシステム)やABSを搭載するなど、当時では最高水準の安全性能が与えられたことも特色だった。

E500は1995年に生産が終了し、W210型にバトンタッチされたが、今もなおW124型の500E/E500の人気は根強く、2018年9月にドイツで開催されたクラシックカーイベント「ベルリン・クラシックラリー」ではE500リミテッドが登場するなど、今でも数々のクラシックカー系のイベントではその姿を目にすることができる。

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