いにしえから気高くそびえる神の山へと続く信仰の道「大山道」(鳥取県/岡山県)【日本の街道を旅する】

04【見る】
西日本有数の勢力を誇る
大山寺(だいせんじ)

大山信仰の中心地として、西日本有数の勢力を誇った大山寺。その繁栄は寺領3000石あまりを与えられた江戸時代まで続いた。現在の本堂は山岳信仰の修験者たちが研鑽を重ねた修行道場だったもの。日本一長い石段で上る奥宮は、明治時代の神仏分離令(廃仏毀釈)により大神山神社として独立している。

●参拝志納金300円(霊宝閣入館料含む)/9:00-17:00(冬季休館)/大山町大山9/0859-52-2158

 

05【見る】
峠の狭間に残る宿場町
新庄宿がいせん桜通り(しんじょうじゅくがいせんさくらどおり)

大山道の一本南の谷筋を抜けているのが、岡山県津山と出雲地方を結ぶ国道181号・出雲街道。その最大の難所、四十曲峠と首切峠に挟まれた土地に栄えたのが新庄宿だ。昔の面影をたっぷりと残す街道の両脇には清らかな用水が流れ、日露戦争の戦勝を記念して植えられた『がいせん桜』の並木が続く。

●真庭郡新庄村上町/0867-56-2628(新庄村産業建設課)

アクセスガイド

【電車、バス】大山寺までは米子駅から路線バスで50分、タクシーで30分。このほか、春から秋までの週末や夏休み期間中は、大山寺や桝水高原を循環する大山るーぷバスも1日12便運行。蒜山高原へは大阪、岡山からの高速バスのほか、JR久世駅と中国勝山駅から真庭市コミュニティバスが出ている。
【クルマ】大山・蒜山エリアの入口、米子道の蒜山ICまでは中国吹田ICから208km/2時間半。そこから蒜山大山スカイライン、鍵掛峠などを抜けて大山寺までは32km/約1時間の道のりとなる。県道30/45号などを使って大山中腹をぐるっと一周するとトータルの走行距離は60kmあまり。

【観光情報】真庭観光連盟0867-44-4111/蒜山観光協会0867-66-3220/大山観光局0859-52-2502/米子市観光協会0859-37-2311/新庄村観光shinjo0867-56-2628

※掲載データなどは2011年9月末時点のものです。実際におでかけの際は、事前に最新の情報をご確認ください。

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