【スクープ】豪雪のスカンジナビアに出没した「ブラックボックス」の正体は?

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ヒントはリヤのサスペンション

寒冷地テストを行なっている1台の開発車両。その艤装はかなり入念なものとなっているが、このテスト車の正体がわかる人は相当なマニア、あるいは関係者ではないだろうか。一見ミニバンのようだがこの車両は「フィアット・モビ」の派生モデルとなるピックアップ仕様だ。

モビとは、フィアットが南米でしか販売しないコンパクト5ドアハッチバック。ブラジルには、すでにフィアットが「SUP(スポーツ・ユーティリティ・ピックアップ)」と呼ぶ「TORO(トロ)」が存在しているが「モビ・ピックアップ」はトロよりコンパクトなモデルとなる。プラットフォームはコマーシャルバンの「フィオリーノ」と共有していると思われ、フロントエンドにはツインヘッドライトを持つトロと似たデザインとなるようだ。

パワーユニットには最高出力88psを発揮する1.4L直列4気筒、および最高出力109psの1.3L直列3気筒をラインアップ。組み合わせるギアボックスは5速MTが標準で、2ペダルの6速ATは1.3Lエンジンに設定が可能な模様だ。このコンパクトなピックアップ、ベース仕様は引き続き南米専用となるが将来的には北米で販売される可能性もあるという。そのワールドプレミアは、11月のサンパウロ国際オートショーが有力。日本のユーザーはもちろん、寒冷地にはあまり縁のないクルマといえるが、このテスト車は自動車メーカーの開発車両が世界のあらゆる場所に登場することを改めて実感させてくれる存在といえそうだ。

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