ボディの一部に天然繊維複合材を採用した 「718ケイマンGT4クラブスポーツ」登場
1月3日、ポルシェは718ケイマンGT4の後継を担う「718ケイマンGT4クラブスポーツ」を発表した。
エンジンは425ps/425Nmを発揮する3.8リッター水平対向6気筒。425psという最高出力は、従来のケイマンGT4のそれを40ps上回るもの。6速デュアルクラッチのトランスミッションや、リヤアクスルディファレンシャルロックを組み合わせ、後輪を駆動する。フロントサスペンションは911 GT3カップ・カー譲りの軽量スプリングストラットを採用。ブレーキは380mm径のスチール製システムだ。
車重は1320kgに抑えられ、セーフティロールケージやレーシングバケットシート、6点式ハーネスが装備される。注文の際は、アマチュアレーシングドライバー向けの「トラックデイ」モデルと、内外のレース向けの「コンペティション」モデルの2つのバージョンから選ぶことができる。
「トラックデイ」モデルには、固定式ショックアブソーバーのほか、ABSやESCを装備。さらにエアコンやルーフのレスキューハッチ、消化器なども付属され、欧州での販売価格は税抜きで13万4000ユーロ(約1660万円)。
一方、「コンペティション」モデルは、3段階調整式のショックアブソーバーを採用しているほか、115リッター容量の燃料タンクやエアジャッキシステム、911 GT3 R譲りのクイックリリースレーシングステアリングホイールなどを装備。欧州販売価格は税抜きで15万7000ユーロ(約1940万円)となっている。
さて、今回発表された718ケイマンGT4クラブスポーツでは、さらに向上した運動性能や、サーキットトラックでのより速いラップタイムの実現に加えて、原材料の持続可能な使用にも焦点が当てられている。ポルシェのプロダクションモデルとして初めて天然繊維複合材をボディパーツに採用しているのだ。
左右のドアやリアウイングには、主に麻の繊維などの農業副産物から供給される有機繊維の混合物で作られている。これは重量や剛性の点でカーボンファイバーと同等の特性を備えているという。
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