今年3月の発売以来、スタイリッシュなデザインと高い利便性で人気を集めているXC40。当初は限定車のみの導入だったがここに来て、ようやくカタログモデルのデリバリーが開始、フルラインナップの試乗会が開催された。
全7グレードからアナタならどれを選ぶ?
ボルボ初のコンパクトSUVとして、今年3月に導入されるやいなや、300台限定のRデザインファーストエディションが即完売となるなど、人気を博しているボルボXC40。9月現在の受注台数は3034台で、これによりボルボ全体の販売台数は昨年比46%アップと、XC40の上乗せ分がかなり貢献している。またXC40は世界的にも人気で、納車待ちが続いていたが、ここにきてようやく国内への供給も安定してくるようで、年内には2000台ほどがデリバリーできるという。
そんな背景もあり、ようやくメディア貸出用の広報車にもカタログモデルが用意できることになり、フルラインナップの試乗会が開催される運びとなった。
XC40は、エントリーグレードのT4から最上級モデルのT5 AWDインスクリプションまで、7モデルがラインナップされている。その中から今回は、FFのT4モメンタムとT5 AWD Rデザインの2台を試乗した。
FFモデルのT4の走りは、意外なほど軽快。搭載される2.0リッター直4ターボユニットは、最高出力190ps、最大トルク300Nmで、1.6トンそこそこのボディを軽々と走らせる。ハンドリングも素直で、気持ちよく狙ったラインをトレースしてくれる。18インチタイヤを履くこともあり乗り心地も良好で、路面の凹凸を上手にいなしてくれた。
一方、T5 AWD Rデザインは、同じ2.0リッター直4ターボながら252ps/350Nmとかなりパワフル。特に高速に乗る際の登り坂や、料金所を通過した後の再加速などは、力強い走りを発揮してくれる。もちろん4WDによる直進安定性も良好だ。
ボルボによると、XC40はグレードによって販売の比率が変わらないモデルなのだという。そんな幅広いキャラクターも、XC40の魅力のひとつなのかもしれない。
Specification
ボルボXC40 T4モメンタム
車両本体価格(税込):4,390,000円
全長/全幅/全高[mm]:4425/1875/1660
ホイールベース[mm]:2700
トレッド(前/後)[mm]:1600/1625
車両重量[kg]:1610
最小回転半径[m]:5.7
乗車定員[名]:5
エンジン型式/種類:B420/直4DOHC16V+ターボ
内径×行程[mm]:82.0×93.2
総排気量[cc]:1968
圧縮比:11.3
最高出力ps(kW)/rpm:190(140)/4700
最大トルクNm(kg-m)/rpm:300(30.6)/1400-4000
燃料タンク容量[L]:53(プレミアム)
燃費(JC08/WLTC)[km/L]:13.6/-
ミッション形式:8速AT
変速比:1)5.250、2)3.029、3)1.950、4)1.457、5)1.221、6)1.000、7)0.809、8)0.673、R)4.015、F)3.329
サスペンション形式:前 ストラット/コイル、後 マルチリンク/コイル
ブレーキ 前/後:Vディスク/ディスク
タイヤ(ホイール):前235/55R18(7.5J)、後235/55R18(7.5J)
ボルボXC40 T5 AWD Rデザイン
車両本体価格(税込):5,390,000円
全長/全幅/全高[mm]:4425/1875/1660
ホイールベース[mm]:2700
トレッド(前/後)[mm]:1600/1625
車両重量[kg]:1690
最小回転半径[m]:5.7
乗車定員[名]:5
エンジン型式/種類:B420/直4DOHC16V+ターボ
内径×行程[mm]:82.0×93.2
総排気量[cc]:1968
圧縮比:10.8
最高出力ps(kW)/rpm:252(185)/5500
最大トルクNm(kg-m)/rpm:350(35.7)/1800-4800
燃料タンク容量[L]:53(プレミアム)
燃費(JC08/WLTC)[km/L]:12.4/-
ミッション形式:8速AT
変速比:1)5.250、2)3.029、3)1.950、4)1.457、5)1.221、6)1.000、7)0.809、8)0.673、R)4.015、F)3.329
サスペンション形式:前 ストラット/コイル、後 マルチリンク/コイル
ブレーキ 前/後:Vディスク/ディスク
タイヤ(ホイール):前235/50R19(7.5J)、後235/50R19(7.5J)
フォト:宮門秀行