【デンソー】自動車セキュリティ新会社でハッキングなど新たな脅威に対応

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サイバーセキュリティのNRIセキュアと合弁

クルマには多数のコンピュータが搭載されているが、これがコネクテッドカーや自動運転車となるとその数と重要度はさらに大きくなる。クルマの動きに直接関わるコンピュータも搭載されることになり、ハッキングなどを受けた場合のダメージは計り知れない。そのためのセキュリティ確保も今後は重要となってくるが、ここにきてサプライヤー最大手のデンソーが動き始めた。

デンソーは野村総研グループのサイバーセキュリティ企業、NRIセキュアテクノロジー社と手を結び、今年12月には合弁会社「NDIAS(エヌディアス)」を設立。資本金は1億円で両社が50%ずつ出資し、車載電子製品のセキュリティ診断やコンサルティングを中心に事業展開を行なう考えだ。開発者や設計者の視点とは異なる、いわば攻撃者の視点からの評価や診断が必要ということでセキュリティ企業と手を組み、ホワイトハッカーとしてセキュリティ強化を図る考えだ。

自動車サプライヤーではパナソニックやカルソニックカンセイもIT関連企業と組んでクルマのセキュリティ強化に取り組んでいるが、最大手のデンソーも動き出したことでこの分野のビジネスの活発化に拍車がかかることになる。次世代車に欠かせないセキュリティの強化は歓迎すべき動きであり、切磋琢磨してより高水準のハッキング対策が、適度なコストで施されていくことを期待したい。

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