スマートフォンでエンジンがかけられる
BMWは10月2日に開幕したパリ・モーターショーで、フルモデルチェンジを受けた新型「BMW3シリーズ・セダン」を初公開した。市場への導入は2019年3月からを予定している。
7代目を数える新型のボディサイズは全長4709×全幅1827×全高1442mmで、先代型より76mm長く、16mm幅広く、1mm高い。ホイールベースは2851mmで、先代より41mmプラスされた(数値は本国仕様値)。
まずラインナップされたバリエーションは、ディーゼル仕様が「318d」、「320d」、「320d xDrive」、「330d」の4機種、ガソリン仕様が「320i」と「330i」の2機種を設定。ガソリン車の上級版「330i」には258ps/400Nmを発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンが搭載された。さらに今後は、スポーツ性をさらに追求したMパフォーマンスバージョンの「M340i x Drive」や、プラグインハイブリッド仕様の「330e」がラインナップに加わる予定だ。
外観では、LEDを用いたシャープな印象の前後ライトや、フロントバンパー両サイドのT字型シェイプが目新しい。大型キドニーグリルの採用は新世代BMW車に共通する手法だ。ボディはエアロダイナミクス性能が追求されたフォルムを描き、空気抵抗係数(Cd値)は先代の0.26から0.23へと低減。ボディサイドに与えられたキャラクターラインも新型のルックスを特徴づけている。50:50の前後重量配分は新型でも健在だ。
インテリアでは大型化されたデジタルメーターパネルやセンターディスプレイが目を引く。各種ボタンの配置を一新したセンターパネルは運転席側に傾けられ、ドライバーオリエンテッドなコックピットが採用されている。後席は40:20:40の分割可倒が可能で、トランクスルー機構が採用された。
ラグジュアリーライン
スポーツライン
トリムレベルは「Mスポーツ」(青いボディの写真)のほか、「ラグジュアリーライン」と「スポーツライン」が設定された。
先進技術の積極的な導入も新型の見どころだ。約530mの照射範囲を実現するBMWレーザーライトを採用したアダプティブLEDヘッドライトや、スマートフォンの操作でドアの解錠/施錠およびエンジンの始動ができるデジタルキー、画面が大型化された新世代版ヘッドアップディスプレイ、ステアリングコントロール&レーンコントロールアシスタンスやパーキングアシスタンスを含む運転支援システム、そしてインテリジェントパーソナルアシスタントといった数々の新機能・技術を採用。インフォテイメントシステムは最新のBMWオペレーティングシステム7.0が導入されている。