最新の6世代目は近日デビュー?
三菱自動車は9月18日、1978年に発売した「L200(日本名フォルテ)」を起源とする1トンピックアップトラックが生誕40周年を迎えたことを発表した。
三菱の1トンピックアップトラックは、初代から5代目まで今日までの40年間で累計約470万台を生産。これまでに約150カ国で販売、2017年度には三菱が販売した車両の約15%を占め車種別では2位となる世界戦略車になっている。
歴代モデルは、ピックアップトラックに求められる優れた耐久性、堅牢性、走破性に加えプライベートユースで求められる快適性・乗り心地の良さを実現。アセアン・豪州・欧州・中南米・中近東・アフリカなどで好評を博してきた。また、三菱が得意とする4WDの先駆者的な存在でもあり、後のパジェロやデリカ(4WD)などに繋がる基礎を築いた重要な車種のひとつにもなっている。
北米を中心に海外での小型ピックアップトラック需要が大きいことを受け、「世界的に通用する車を作って市場に進出する」という方針のもと誕生。日本の旧大江工場(愛知県)と、一部はタイのラムチャバン工場で生産、グローバルに展開した。
北米、タイ、サウジアラビアで行なった大規模な耐久走行試験によって耐久性と堅牢性を磨き上げたことから、日本ではイタリア語で「強い」を意味する「フォルテ」とネーミングされた。
また、発売から2年後の1980年にはパートタイム式の4WD車を追加、後のパジェロやデリカ(4WD)など、三菱の4WD車の礎となった。
2代目では、コンパクトなサイズで近代的かつ力強いスタイリング、クラストップレベルの居住性を実現したシングルキャブを1986年に発売。ピックアップトラックに求められる耐久性、堅牢性、耐腐食性を高めながら、プライベートユースでも快適な操縦安定性を実現している。
1991年に追加したダブルキャブは、オフローダーとしての迫力あるワイドフェンダーやアウトドアレジャーにも最適な機能装備を採用。日本ではイタリア語で「道」を意味する「ストラーダ」として販売した。
3代目からはタイで集中生産し、豪州・欧州・中南米・中近東・アフリカなどに輸出。日本では1997年より輸入販売されている。当時、約9年ぶりのフルモデルチェンジとなった3代目は、コマーシャルユースのみならずプライベートユースにも適したピックアップとして内外観の一新、ダブルキャブは5名乗車に十分な居住空間を誇る快適なトランスポーターとして人気を博した。
また、動力性能を向上させ2WD/4WDの切り替え操作が容易な「イージーセレクト4WD」システムの採用などにより、機動力、走破性を高めていた。
4代目は “スポーツ・ユーティリティ・トラック”というコンセプトのもと、ピックアップトラックとしての機能を磨き上げるとともに内外観を洗練、プライベートユースでの快適性を高めた。また、世界一過酷なダカールラリーを制した「パジェロ・エボリューション」をモチーフとしたフロントフェイス、キャビンとカーゴベッドを融合するJラインなど斬新な外観を特徴とし、耐久性を向上させたフレーム、出力を向上させた新開発エンジンを採用で乗用車並みの快適な乗り心地を実現していた。日本では2006年より輸入販売。
5代目は先代のコンセプトを継承・進化させた“究極のスポーツ・ユーティリティ・トラック”として進化。躍動感あふれるスタイリング、ゆとりある居住空間と十分な積載容量を実現した。また、新開発ディーゼルエンジンなどの採用で多人数乗車、長距離移動、荷物フル積載といったあらゆる場面で力強い動力性能を発揮。乗用車並みの静粛性と快適性も実現している。
加えて堅牢なシャシーフレームと衝突安全強化ボディ「RISE」、不安定な車両挙動を抑えるアクティブスタビリティ&トラクションコントロールなどにより安全性も高められている。
このように耐久性、堅牢性、オン・オフを問わない走行性能に加えプライベートユースにも適応する快適性に磨きをかけてきた三菱のピックアップトラック。その伝統を受け継ぐモデルは間もなくデビューするというが、果たしてどのような進化を遂げて姿を現すのだろうか……。
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