BMWの「ヴィジョンiNEXT」が公開!

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BMWが示す将来の完全自動運転車のカタチ

BMWは9月16日、将来の完全自動運転を見据えたコンセプトモデル「BMWヴィジョンiNEXT」を発表した。

このコンセプトはすでに市販化されている「BMW i」モデルに採用している電気駆動技術に自動運転技術や先進のコネクティビティを盛り込んだ、未来のパーソナルモビリティを示すもので、2021年の市販化を目指している。

スタイルは同社がSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)と表現するSUV。大型化されたキドニーグリルやシャープな4眼式ヘッドライト、随所にあしらわれたブルーのアクセントが特徴だ。エンジンを搭載しない構造上、冷却用ラジエターグリルを必要としないのでキドニーグリルは各種センサーを装備するインテリジェントパネルとしての役割を果たす。

外観ではそのほか、デジタル化されたドアミラーやタッチセンサー方式のドアハンドル、エアロダイナミクス性能に配慮された24インチタイヤ&アルミホイールが特徴だ。

運転は自動運転の「イージー」モードと、乗員自らが運転操作できる「ブースト」モードを設定。イージーモードでは、室内空間をより広くするためにステアリングホイールなどの操作系が後退。一方、ブーストモードでは、ステアリングホイールとディスプレイがドライバーに向かって配置される。インテリアのマテリアルはウッドやファブリックが用いられ、リラックスできる空間が演出されている。

2019年春から市販車への導入が予定されているインテリジェントパーソナルアシスタントが搭載され、BMWコネクテッドや各種スマートデバイス、スマートホームネットワークとシームレスに連動可能。例えば乗員がドライブ中に、音声コマンドによって自宅の家電などを操作することもできる。

そのほか、タッチ制御技術を応用し、LEDによって視覚的に進化させた「インテリジェントマテリアル」や「インテリジェントビーム」が導入され、キャビンでの快適性や機能性を高める手法が導入されている。

今回、このコンセプトモデルの発表に合わせてBMWは、ドイツのルフトハンザ・カーゴと協力して、9月9日〜14日までの5日間、ミュンヘンやニューヨーク、サンフランシスコ、北京で展示イベントが実施された。

ちなみに、2019年にはMINI3ドアの完全電気自動車「MINI BEV」が、そして2020年にはBMW iブランド初のSUVとなる「BMW iX3」が誕生する予定で、これからもBMWグループは電気駆動技術に対して積極的に取り組む構えだ。

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