いよいよ「ポルシェ・クラシック」が着手

ティザーサイトでは、最後の空冷ポルシェとして絶大な人気を誇る993型ポルシェ911をベースにしたプロジェクトであることを示唆

70周年を迎えるポルシェがユニークな記念モデルの製作を始めている。「クラシック・プロジェクト・ゴールド」と名付けられたこのプロジェクトは今年7月下旬に公表されたもので、ポルシェのクラシックカー部門である「ポルシェ・クラシック」が手がけている。シークレットのプロジェクトがベールを徐々に脱いでいくという設定で、その進行状況を毎週ネット上の動画などで公開される。

7月下旬に公開された第1弾ではデザインの描画風景と933型ベースと思われるホワイトボディのレストア画像が映し出され、続く第2弾では中空スポークアルミホイールの多重塗装とレーザーによるリムラインの彫り出しにフォーカス。8月に入ってからの第3弾では本革シートの縫製・成形とシートの組み立て映像が公開されたが、シートのヘッドレスト部分には「turbo」の文字がステッチされ、993型ベースのターボモデルとなることも推測できる。

第4弾はボディの塗装やコーティング、第5弾はエンジンと続き、8月24日公開の第5弾ではいよいよその実像(写真と動画)をメディア向けに公開。それから約1カ月のインターバルを経て9月27日にワールドプレミアを果たす予定となっている。ワールドプレミアの場所は米国カリフォルニアのラグナ・セカで開催される「レーンシュポルト・リユニオン」とされ、さらに1カ月後の10月27日には、同じく米国アトランタで開かれるRMサザビーズのオークションに出品。70台のクラシック・ポルシェとともに競売にかけられることになる。

この手の込んだプロジェクトが世界中のクラシック・ポルシェ愛好家はもちろん、多くのスポーツカーファンに注目されていることは言うまでもない。そしてワールドプレミアに続くオークションでは、果たしてどのくらいの落札価格がつけられるのか。まずはその完成を楽しみに待つとしよう。