独コンチネンタルAGが持ち株会社化でグループの体質強化を図る

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パワートレイン部門は2019年に独立

コンチネンタル 会長のエルマー・デゲンハート氏

タイヤからエンジン制御システム、電子デバイス類まで多種の製品を手がけるグローバル・サプライヤー大手のコンチネンタルAGが大規模な再編計画を発表した。コンチネンタルAGを持ち株会社とし、エンジン制御や電動駆動システムなどを担当するパワートレイン部門、シャシーやインテリア、先進安全機能を担当するオートモーティブ部門、タイヤやゴム関連製品を担当するラバー部門を傘下に置く形とする考えだ。

パワートレイン部門は2019年には独立させて新会社となり、株式公開も予定している。オートモーティブ部門、ラバー部門も独立事業組織とし、それぞれ独自に事業を進めていくことになる。コンチネンタルの147年の歴史の中で最大規模の再編になるというが、ダイムラーなどと同じく持ち株会社化により各部門の意思決定のスピードを早め、競争力を高めていくのが最大の目的と思われる。

今や自動車メーカーもコンチネンタルのような総合サプライヤーの存在なしでは次世代車の開発が難しい状況にある。一方でサプライヤー同士の競争も激化しており、信頼性に加えて開発スピードが欠かせないものとなりつつある。ボッシュやデンソーなどと並ぶコンチネンタルの大規模再編が世界の自動車産業にどういった影響をおよぼすことになるのか。ライバル他社の動きも含め、目が離せない状況が続きそうだ。

LE VOLANT 2018年10月号 Gakken Plus

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