世界的EVシフトに対応

京都大学のワーキンググループがルーツとなる、EV（電気自動車）メーカーの「GLM」は、産業機器レンタルの「オリックス・レンテック」とのジョイントで、クルマの心臓部にあたる「プラットフォーム（車台とパワートレイン）」のレンタルという新事業に参入。2018年8月20日（月）からサービスを開始する。
同社では、電気自動車用の部品やシステムを開発している企業の研究開発用（試作品の搭載・動作検証など）としての需要を見込んでおり、年間6社6台程度の利用を目指しているとのこと。料金は60カ月のレンタルプランで月額14万3千円（税別）となる。

これまでは研究開発にプラットフォームを使いたい企業に対して、「トミーカイラZZ」を販売してきたが、プラットフォーム単体で走行できる同モデルの「第1世代プラットフォーム」のレンタルサービスを利用してもらうことで、各企業は車両購入費（税別750万円）の初期負担が軽減できるという考えだ。
また、GLM社の強みである自動車関連事業の技術・開発支援のノウハウを生かして、開発各社が抱えている製品化までの課題を抽出し、解決方法をアドバイス、プランニングするというレンタル前のサポートプランを組み入れている。

旭化成と共同で、同社の最先端技術や素材など計27品目を搭載したコンセプトカー。

GLMとオリックス・レンテックでは、世界的にEVシフトが加速する昨今、EV市場に新規参入したい企業や自動車事業を拡大したい企業は多いと分析。部品メーカーやサプライヤーのほか、素材や化学メーカー、IT企業など、自動車産業以外の企業からのニーズも想定しているようだ。

GLM公式サイト http://glm.jp/jp/