新アプリの導入を発表
BMWジャパンは8月3日、同社のテレマティクス・サービスである「BMWコネクテッド・ドライブ」に新機能追加などのアップデートを実施すると同時に、新しいスマートフォン用アプリ「BMW Connected」を導入した。
2013年に輸入車として初めて車載通信モジュールを介した総合テレマティクス・サービスとして「BMWコネクテッド・ドライブ」を導入したBMWは、これまでもスマートフォン向けアプリによって車両情報やニュースなどへのアクセスが可能だった。しかし、サービスの多様化に伴って複数のアプリが存在する状況となっていた。
そこで今回、新機能を充実させると同時に、既存の4種類のアプリを新アプリの「BMW Connected」に統合し、利便性を向上させると共に、オープン・モビリティ・クラウド技術を活用して、クルマとユーザー、情報をシームレスに繋げ、より快適でスマートなサービスに進化させたというわけである。
新機能としては、パソコンやスマートフォンで検索した目的地を車両のナビゲーション・システムへ送信する機能が、スマートフォンと車両がBluetoothで接続された直後にワンクリックで設定出来るようになったほか、スマートフォン上で目的地を検索した際に、最新の予想到着時刻が表示されるようになった。さらにクラウド技術の活用により、Appleマップ上で目的地を設定・共有するだけでアプリを起動しなくても目的地設定が可能となっている。
また、目的地への希望到着時間を入力すると、最新の道路状況を考慮した適切なタイミングで出発を促すアラートがドライバーに知らされるようになったほか、ドライバーの位置情報と最新の道路情報から計算された到着予想時刻を、待ち合わせ相手などにSMSで知らせることも可能となっている。
広い駐車場などで駐車位置がわからなくなった場合、従来は車両の位置を地図上に表示するだけだったが、新アプリでは車両までの徒歩ルートも表示可能となった。
新機能のリモート3Dビューは注目だ。これは2時間に3回撮影された車載カメラの画像を合成した3D画像をスマートフォンの画面で確認できる機能で、離れた場所から車両の周辺状況がわかるので、オーナーにとってはセキュリティ面でとても安心感が増す嬉しい機能と言えるだろう。
このほかにも、車両の法定点検時期やメインテナンス情報の確認やディーラー検索および入庫予約が、アプリから簡単にできるようになるなど、モビリティ・ライフを一層スマートにサポートするサービスに進化したBMWコネクテッド・ドライブは、BMWオーナーの強い味方になるはずだ。なお、新しいアプリは2014年以降の車両に最適化されている。2013年以前のモデルでも使用可能だが、一部機能は対応していないモデルもある。
気になるのは、スマートフォン用アプリが、現時点でiOSを搭載した端末(iPhone)にしか対応しておらず、使用する地図アプリもAppleマップのみとなっている点だ。しかし、同社はAndroid端末やGoogleマップへの対応も検討しているそうなので、近いうちにより多くのBMWオーナーが最新のBMWコネクテッド・ドライブのサービスを享受出来るようになるはずである。
BMWジャパン http://www.bmw.co.jp