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3500kmの壮大な冒険旅行も可能

8月8日、ダイムラーはメルセデス・ベンツの多目的作業オフローダーの「ウニモグ」をベースに、オーストラリアのアース・クルーザー社が架装したモーターホーム「アース・クルーザー・エクスプローラーXPR440」を発表した。

ベースモデルはウニモグU430。全長4980×全幅2200×全高2855mmのトラックボディに、300ps/1200Nmを発揮する7.9リッター6気筒ターボディーゼルエンジンと8速MTまたは8速自動MTを搭載し、4輪を駆動する。335mm確保された最低地上高やディファレンシャルロック、ポータルアクスル(ハブリダクション)が採用され、乗用車ライクになったメルセデス・ベンツGクラスを凌ぐ悪路走破性が与えられている。

コクピットでユニークなのは、「ヴァリオ・パイロット」と呼ぶシステムで、ステアリングとペダルの位置を左右で移動させることが可能。走行環境や状況に合わせて「右ハンドル車」にも「左ハンドル車」にもなるのだ。

そんなウニモグをベースとするアース・クルーザー・エクスプローラーXPR440は、タフな冒険旅行も可能にする装備が満載だ。タイヤが空気圧調整システム付きのランフラット仕様となるほか、タイヤ&ホイールを交換するための油圧式4点式リフトシステムが搭載されている。モーターホーム本体の全長は4.4mで、さらにコンパクトな3.8m版も用意されている。

シャシーフレームに取り付けられたふたつのタンクには、最大860Lの水と800Lの燃料が貯蔵可能で、一回の満タン給油で最大3500kmの航続距離を実現するという。そのほか、リチウムイオンバッテリーやポンプ、給水装置を装備。ボディの前後には9000kgまでの重量に対応する24V電動ウインチが搭載されている。

キャビンには冷凍冷蔵庫や2.5kgの洗濯機、エアコン、電子レンジ、シャワー、トイレ、ベッドなどなど、およそモーターホームで必要とされているアイテムを網羅。屋外で楽しめるよう、シンクや240Vバーベキューグリルなども揃う。

さらにテレマティクスシステムは衛生追跡機能が備わり、エスクテリアの各所に搭載された計5台のカメラで遠征先から最大45日間のライブ映像が録画可能。必要に応じてライブ中継することもできる。

こんなモーターホームなら、地球一周の壮大な冒険旅行も決して夢ではなさそうだ。

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