フォードの現場からパート2、「クルマはヒトが作るのだ!」

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肉体的負担軽減とケガ防止のためのウエアラブル技術導入

フォードはこのほど世界7カ国、15の同社工場において、従業員の疲労軽減やケガの防止を目的とした作業補助用具「Eksoベスト」を導入していることを明らかにした。

Eksoベストは身長約157から193cmに対応。背中から上腕部にかけてアシスト装置が組み込まれており、約2.3から6.8kgの重さの道具などを上げ下げする際の作業を補助し、着用者の物理的な負担を軽減する。

フォードの工場の作業員が、1日に道具などの上げ下げをする回数は平均4600回におよぶという。このEksoベストを装着することで反復運動による肉体的疲労を軽減することができるほか、ケガの予防にも効果があるとのこと。

フォード・グループの製造・労働担当副社長、ブルース・ハートルは次のようにコメントしている。
「車両の生産は物理的に厳しい仕事です。私たちは従業員を気遣い、身体的な負担やケガを最小限に抑えるサポートをします」

本サイトで8月8日にお伝えしているように、欧州フォードのバレンシア工場では作業員に「ボディトラッキングテクノロジー」を導入しているが、このEksoベストも作業員への肉体的負担やケガの防止という目的は同じだ。これは、ひいては高い品質維持にもつながる。

AI化が取り沙汰されている昨今、現代のものづくりは機械任せの傾向が強いが、フォードでは従業員へのケアによる高い品質維持に取り組んでいる。これもユーザーの顧客満足度を高めるひとつのアプローチといえそうだ。

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