PSAが「デジタルファクトリー」を開設、工場のコネクティビティや3Dプリンター導入を推進

田畑修
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まずは地元ポワシー工場からスタート

オペルの買収で欧州の生産拠点が増えたPSAグループが、工場のデジタル化を進める考えを示したのは今年3月のことだったが、その方針に沿って早くも「デジタルファクトリー」を開設。まずはフランスのポワシー工場で3000平方メートルにおよぶ改修が行われ、ダイナミックなレイアウトを採用してデジタル対応工場に変身。ここではすべての運営をデジタル変換によりサポートしていくことができるという。

デジタルファクトリーといわれても今ひとつピンとこない部分もあるが、具体的にはコネクッテッドシステムの運用、ロボットの活用、3Dプリンターの導入などがあり、その活用により生産効率の向上を図ることになる。オンラインで購入ユーザーとつながる機能なども導入していく考えで、IoT(モノのインターネット)も含めて最新のデジタル技術をフル活用して生産を効率化していくことになる。
PSAはここにきて販売好調のSUVの生産能力を高める計画も明らかにし、フランスのレンヌ工場とソショー工場、オペルの拠点であるドイツのアイゼナッハ工場で増産体制に入るとしている。今年に入って欧州SUV市場におけるPSAのシェアは上昇傾向にあり、9月デビューのシトロエンC5エアクロスでさらに弾みをつけたい考えだ。一方で次世代グローバルエンジンをオペル主体で開発し、さらにDSのスポーティプレミアムブランドも推進するなど、多方面での積極的なプランを公表している。
こうした増産体制を、今後広げていくデジタルファクトリー計画で支えていくことになるが、フランス、ドイツを含む欧州、アジア、そして有力マーケットとなる中国での現地生産がデジタル化でどう変わっていくのか。さらには、世界販売台数ではPSAを大きく上回るフォルクスワーゲン・グループやトヨタ・グループ、ルノー日産アライアンスや現代グループに対抗できる生産体制を築いていくことができるのか。今後の計画の進展を見守りたい。

LE VOLANT 2018年8月号 Gakken Plus

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