グイドシンプレックスを知ってますか？

イタリアで50年以上も前から粛々と活動している、グイドシンプレックス。その身体の不自由な人のための運転補助装置は日本にも導入されていて、その中のひとつのシステムを装着したアルファ・ロメオ4Cに試乗しました。

上の写真のステアリングの上のリング。それがアクセルの役割を果たします。指でプッシュするとアクセルペダルを踏むのと同じ状態です。電気信号で作動し、アクセルの開き具合をハイ（100％）とロー（50％）の2段階に切り替えることができます。そしてステアリング右下にあるレバー。これがブレーキです。奥に押すとブレーキペダルを踏むのと同じ状態。機械的にブレーキペダルとリンクしていて、レバーを押すとペダルそのものが動きます。

ヒトの指先は足より遙かに繊細な操作ができるので、アクセルリングには3分くらいで慣れました。腕全体を使うブレーキレバーは、最初のうちは加減が掴めずカックンブレーキになっちゃいましたが、注意しながら走っていたら15分くらいで自然に効かせられるようになりました。2日間、両足を一切使うことなく4Cのドライブをかなり自然に楽しむことができました。この仕組み、凄い！

グイドシンプレックスには様々なケースに対応できるよう、色々なタイプの装置が用意されています。また大抵のクルマに取りつけられます。レーシングカーにも装着できるほど。このシステムがあれば、好きなクルマを走らせる楽しみを諦めずにすむ可能性が高いのです。なので、障がい者の方だけじゃなく健常者にも知って欲しい、と思ったのでした。ぜひ詳細はウェブで見てみてください。

グイドシンプレックス・ジャパン　http://guidosimplex.gst.jp