シトロエンの個性回帰が止まらない
プジョー・シトロエン・ジャポンは7月7日、コンパクトハッチバック「C3」をフルモデルチェンジして発売。2002年以来、全世界で350万台以上を売り上げたシトロエンのベストセラーである「C3」は、今回のリニューアルでさらなる飛躍を目指すことになる。
価格はベーシックな「C3フィール」が2,160,000円、上級グレードの「C3シャイン」は2,390,000円。また200台限定で販売される「C3シャイン・デビューエディション」は2,260,000円となっている(価格はいずれも税込み)。
まずエクステリアは往年の名車、2CVをモチーフにしていた歴代モデルから一変。近年のシトロエンらしく大胆な造形に生まれ変わった。特に印象的なのは、フランス生まれであることを強調するかのような色使いと凝ったディテールだ。
その代表格といえるのがボディサイドに配置されたエアバンプ(Airbump)。「C4 カクタス」で初めて採用されたアイテムだが、エア封入の軟素材がプロテクトモールとして機能しながら外観上のアクセントにも。機能性の面だけでなく、シトロエンのひとつのデザイン・シグネチャーという側面も合わせ持っている。また、C3ではエアバンプ前端にカラーアクセントを差し色として配置。ボディカラーによって赤と白を使い分けている。
機能面で注目なのは、「C3シャイン」に搭載されている「コネクテッドカム」。これはドライブ中に撮影した写真や動画をスマートフォンのアプリを使ってシェアできるというもので、フロントウインドーにGPSセンサーと16GBメモリーを内蔵するHDカメラを搭載。コネクテッドカム本体のボタンを押して写真や動画の撮影が任意にできるほか、事故などで衝撃を感知した場合は自動的に記録モードとなり衝撃の30秒前と60秒後までの動画を記録できる。要は、近年オプション装備として装着車が増えているドライブレコーダーなのだが、コネクテッドカムはそのエンタテインメント性に着目したアイテムといえるだろう。
ボディサイズを考慮すれば広々とした室内は、モノトーン基調とレッドのアクセントが入る2種類の内装トリムが用意される。デザインそのものはC4カクタスより常識的だが、オプションのパノラミックサンルーフから降り注ぐ光やコントラストを強調する前述のレッドアクセントとの相乗効果で独自性は十分だ。
搭載するエンジンは直列3気筒DOHC1.2リッターターボで、最高出力は81Kw(110PS)/5500rpm。最大トルクは205Nm/1500rpmを発揮。トランスミッションには6速ATを組み合わせる。グレードは冒頭にあると通り現状は3タイプ。タイヤ&ホイールは16インチがベーシックだが、デビューエディションでは17インチがセレクトされている。
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