新EVブランド「EQ」の生産計画も進展
ダイムラーが電動化計画を予想以上のスピードで進めている。主要マーケットである中国政府の電動化推進に歩調を合わせ、ここにきて中国メーカーの北京汽車(BAIC)との提携を強化。EVやプラグインハイブリッド車が主体となる新エネルギー車(NEV)の中国現地生産に向けて、新たな投資をしていく考えだ。それに先駆け、ドイツ国内でもすでに計画されていたバッテリー工場の起工式を実施。式典にはメルケル首相も列席し、ダイムラーの電動化を国を挙げて応援する姿勢を示した形となった。
このリチウムイオンバッテリーの工場は、ダイムラーが子会社化したアキュモーティブ社の第2工場に位置づけられ、’18年半ばには稼働開始の予定。太陽光発電の活用などにより持続可能性を持つ施設としても注目されている。ダイムラーは’22年までに新EVブランド「EQ」も含め、10車種以上の電動車両を投入する計画を建てている。そのためにはバッテリーの高性能化と量産化は欠かせない要素であり、10億ユーロ(約1230億円)を投じて世界的な生産体制を築く計画を進めている。新バッテリー工場の稼働により、その計画も大きく進展することになるはずだが、どんなEVもしくはPHEVを世に出してくるのか。要となるリチウムイオンバッテリー・テクノロジーの進化度合いにも注目したいところだ。
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