広大なオーストラリアの北から南まで、3000kmを5日間で走破するブリヂストンワールドソーラーチャレンジは、そのスケールからもわかる通り、文句なく世界最高峰のソーラーカーレースだ。この過酷な旅に、ブリヂストンはなぜ協賛することにしたのだろうか。ブリヂストンでイベントやモータースポーツを担当する、櫻井麻子さんにうかがってみた。
何もない荒野をキャンプしながら走破
「ブリヂストンは『最高の品質で社会に貢献』を企業理念としています。ワールドソーラーチャレンジは、次世代モビリティ社会に向けての技術開発や研究を促進する場であると同時に、次世代を担う大学生が多く参加するイベントでもあるんですね。高校生のチームも参加します。環境技術への貢献と若きエンジニアの育成の両面で私たちの企業理念に一致しているところから、この大会に協賛しています。そして、大会で提供されている革新的な環境技術を採用したECOPIA with ologicは、ソーラーカーの安全な走行を支えるとともに、得られた知見は市販タイヤの開発にも活かされているのです」
レースが開催される10月のオーストラリアは、春とはいえ気温が35℃に達することもあり、昼夜の寒暖差も激しい。しかも、走るルートには見渡す限りほとんど何もなく、学生チームはテントを設営し、自炊しながらゴールを目指すそうだ。
「そういうサバイバル要素のほかに、バッテリーの電力消費を抑えるためむやみに速度を上げずに天気を見ながらプランを立てて攻略していく戦略性もある。いろいろな要素が絡み合ったレースなので、知れば知るほど面白くなると思います」
ブリヂストンが協賛するようになって3回目となる2017年大会では、そんな壮大で知的なソーラーレースの面白さを余すところなく伝えられるように、今回は新たな試みに挑戦することにしていると櫻井さんは教えてくれた。大学生チームの挑戦を追いかけたドキュメンタリー動画を、レースのスタート前から公開していくというのだ。
「大学生チームにカメラを配って、日頃の活動を自分たちで撮ってもらうことにしました。それをまとめた動画を、まもなくブリヂストンワールドソーラーチャレンジのウェブサイトやFacebook、YouTubeで次々に配信していく予定です。複数のチームに密着したドキュメンタリーはあまり例がないので、ぜひご覧いただきたいと思います。楽しみにしていてください」
準備に2年をかけて5日間の冒険に挑戦する学生の姿は必見。絶対にお見逃しなく!
なお、「ル・ボラン カーズ・ミート2017 横浜」の会場では、前回のブリヂストンワールドソーラーチャレンジに参加した東海大学ソーラーカーチームのソーラーカーを展示しており、2017年大会に参加するメンバーが大会やソーラーカーの魅力を熱く語ってくれる。またソーラーカーと一緒に写した写真をSNSに投稿すると、その場で写真を印刷してプレゼントしてくれるほか、ブリヂストンワールドソーラーチャレンジのFacebookアカウントの投稿に「いいね!」した先着500名に特製タオルがプレゼントされるイベントも開催しているので、ぜひご来場いただきたい。
ブリヂストン 大会特設サイト
ブリヂストン 大会 Facebookページ
ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ -(株)ブリヂストン
https://www.facebook.com/bwsc.jp
Text:Hidemitsu HOSHIGA Photo:Yoshitaka KASHIWADA