メルセデス・ベンツの名物施設が50周年に

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ドイツ・シュトゥットガルトにあるメルセデス・ベンツのテストトラックが、1967年の刷新から50年を迎えた。

 

90度バンクのテストトラックがメルセデスの走りを鍛える

 

1967年5月、ダイムラーはこれまでのテストトラックを大幅に刷新。全セクション合計で15.5㎞におよぶ新テストトラックは、それまで他に類を見ない施設として発表。それはハイスピードテストや耐久テスト、ラフロード走破性、ウエット路面での性能が確認できる施設としては理想的なもので、スポーツカーはもとより、レーシングカーやバス、トラックにいたるまで、あらゆる車両のテストが可能だった。

 

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特筆すべきは最大90度のバンクを備えた高速周回路で、150㎞/hでの走行性能のテストが可能だ。バンクがついていることによって、規定速度(以上)で走ればドライバーはステアリング操作をせずに周回できる。垂直のバンクでも遠心力によって走行できるというわけだ。

 

このほかにも100㎞/hの横風テストが受けられるセクションや、荒れた路面やウエット路面をテストするセクション、さらには走行ノイズを測定する「ウィスパーアスファルト(低ノイズのアスファルト)路面も設けられており、日常想定し得るドライブシーンは、ほぼ網羅されている。

 

このテストトラックによって鍛えられたモデルだけが、スリーポインテッドスターを付けることが許されてきた。メルセデス・ベンツが実現する高水準なパフォーマンスは、このようなタフなテストトラックがあってのものなのである。

 

 

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