【スクープ】メルセデス・ベンツがピックアップ「Xクラス」を出す深い理由とは?

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次期Gクラスベースのフルサイズ版も?

 

年内には市販モデルの発表があると予想されているメルセデス・ベンツのピックアップトラック「Xクラス」の近況画像が届いた。Xクラスはルノー日産グループとの提携によって生産される、メルセデスブランド初のピックアップ車型だ。シャシーとパワートレインはベース車両であるニッサン「フロンティア」(一部市場では「ナバラ」)のものであり、エクステリア、インテリア、車載インフォテインメント等がメルセデス専用となる。つまりユーザーが見たり触れたりする部分はまったく新設されている。乗用車より進化が遅れているピックアップ業界に、メルセデスならではの最新ADAS(先進運転支援システム)を搭載、新風を吹き込むモデルになるとも予想されている。

 

エンジンは直列4気筒とV型6気筒のガソリンおよびディーゼル。このクラスのディーゼルはメルセデスの得意分野だが、生産上の都合によりおそらくはルノー日産製を搭載してくるとみられる。生産ラインは日産のスペイン、ルノーのアルゼンチン工場とされ、仕向地は欧州、アフリカ、オーストラリアおよび南米が予定されている。

 

Xクラスが目指すのはメルセデスブランドにとって最後のフロンティアともいうべきピックアップ車型への進出であり、その先にはより収益性の高いフルサイズピックアップ(おそらく次期型Gクラスがベース)の北米デビューにより、プレミアム・ピックアップ分野でのシェア獲得という目標があると考えられる。つまりその尖兵となるXクラスは、他社との提携関係を利用して新ジャンル挑戦のイニシャルコストを抑えつつ、市場に橋頭堡を築く役割を持っているのだ。

 

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