世界ラリー選手権(WRC)第3戦、ラリー・メキシコは最終日の3月12日にSS18~19が行われ、クリス・ミーク/ポール・ナゲル組の「シトロエンC3 WRC」が今季初優勝を飾った。
コースアウトも、数秒のロスで復帰
ミークは10日のデイ2に行われたSS4で総合トップに浮上。最終SSのパワーステージではフィニッシュ手前数コーナーというところでコースアウト、観客用の駐車場に飛び込むというアクシデントが発生したものの、数秒をロスしただけでコースに復帰。最終的に2位に13.8秒という差をつけて優勝を決めた。
ラリー・メキシコの最終日に設定されたのは2SSのみ。最初のSSでは、ミークが今大会5回目のステージウィンを獲得。ライバルのセバスチャン・オジェに対してリードをさらに6.3秒広げた。もう1台のC3 WRCを駆るルフェーブルも、見事サードベストタイムを刻む。
だが、チームに緊張が走ったのはライブ中継も行われた最終SSのパワーステージ。好調を維持していたミークがフィニッシュライン近くの高速右コーナーで、オーバースピードで侵入したためにコースアウト。なんとファンや関係者のクルマが停まる駐車場に飛び込んでしまったのだ! ライブ中継を見守るチームスタッフが悲鳴を上げる中、ミークは冷静さを保ち間一髪のところでクルマとの衝突を回避、数秒をロスしただけでコースに戻ることに成功。最終的に2位に13.8秒の大差をつけて優勝を決めた。
サービスパークに勝者として戻ったミークとナゲルは、祝福と喜びのムードでチームに迎えられた。ミークとナゲルにとって今回の勝利は2015年のアルゼンチン、2016年のポルトガルとフィンランドに続くWRC4勝目であり、シトロエンにとっては、通算97回目のWRC勝利となった。
世界ラリー選手権(WRC) 第3戦ラリー・メキシコ 最終結果
1位 クリス・ミーク/ポール・ナゲル シトロエン C3 WRC 3:22:04.6
2位 セバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア フォード・フィエスタ WRC +13.8
3位 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルスール ヒュンダイ i20クーペ WRC +59.7
(中略)
15位 ステファン・ルフェーブル/ギャビン・モロー シトロエン C3 WRC +51:35.9
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1位 Mスポーツ・ワールドラリーチーム 103ポイント
2位 トヨタ・ガズーレーシング WRT 67ポイント
3位 ヒュンダイ・モータースポーツ 65ポイント
4位 シトロエン・トタル・アブダビ WRT 55ポイント
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