注目は48V環境下のマイルドハイブリッド
来春のジュネーブで発表されるであろう新型Eクラス・クーペの画像が届いた。もうカモフラージュは軽く、デザインは全体的にキープコンセプトであること、長いルーフラインとBピラーレスの開放感溢れるカタチ、そして現行車よりわずかにサイズアップしていることが見て取れる。
プラットフォームは「MRA」で、エンジンは間もなくSクラスのマイナーチェンジを機に投入される最新のM256型3.0リッター直列6気筒ガソリンおよびOM656型3.0リッター直6ディーゼル、そしてこれまた新しいM264型2.0リッター直4が用意される模様。V8はどうやら後から投入されるAMG仕様のみといわれているが、北米市場の動向次第で変わる余地もあるか。
従来のV6およびV8までも代替する新型直6ユニットは、ターボに加えて48Vの電動スーパーチャージャー「eZV」で加給される。そして新しい48V電装は、直6では出力15kWのISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を使ったマイルドハイブリッドを可能にしている。これによりメルセデスのハイブリッドはPHVのストロングハイブリッドと、48Vのマイルドハイブリッドの2本立てになる。
新しい直6ディーゼルは、スチールピストンやナノスライドといった新技術により「最強最良」を標榜しているが、日本市場に導入されるかは不明。やはり軽快なクーペスタイルにはガソリンエンジンとシステム重量の軽い48Vハイブリッドが主役といえるかもしれない。ちなみに新型2.0リッター直4にも48VのBSA(ベルト駆動スターター/オルタネーター)マイルドハイブリッドがある。おそらくこのEクラス・クーペが、長く続いた12V電装の時代に終止符を打ち、世に48V電装を普及させる契機になるのではないだろうか。
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