三菱レイヨンと合意書を交わす
アウトモビリ・ランボルギーニは、9月16日に東京・聖徳記念絵画館で開催された「ランボルギーニ・デイ」の場で、同社のカーボンファイバー技術を発表する「エクセレンス・イン・カーボンファイバー」を開催した。
ランボルギーニはこれまで30年に渡り、高度軽量素材の開発および導入の両面において、自動車業界を牽引してきた。旧くはクンタッチ(俗称カウンタック)から現行のウラカンにいたるまで、先行モデルよりも多くのカーボンファイバーを用いることを目標としてきた経緯がある。
この取り組みの一環として、2008年から同社の研究開発部門は日本の産業団体や企業と協力体制を敷き、コンポジット素材の開発に取り組んでいる。イタリアの先進複合素材研究センターや、米シアトルの先進複合構造研究所の設立は、その具体例である。これらの施設には日本企業も視察に訪れるなど、ランボルギーニの取り組む高度なカーボンファイバー・テクノロジーは高く評価されている。
この発表会では、ランボルギーニと三菱レイヨン株式会社のパートナーシップを表す基本合意書が交わされ、ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOと三菱レイヨンの越智仁社長による署名が行なわれた。
またイベントでは三菱レイヨン株式会社の協力を得て実現した、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)のプレス成形技術およびプロセスオートメーションも紹介された。製造工程の高度なオートメーション化によって大規模なカーボンファイバーの製造が可能となり、安定した製造プロセスを実現するばかりでなく、コストや品質面でも多くのメリットを生み出しているという。
ステファノ・ドメニカリCEOは、この発表会の場で、次のように述べている。
「カーボンファイバー導入30周年の節目に、日本でこのようなイベントを開催することができたことを光栄に思います。カーボンファイバーはランボルギーニが長きに渡って使用してきた素材です。過去から未来におけるランボルギーニ車にとって成功の鍵を握る要素となっており、今後のランボルギーニの発展において、とても重要な要素のひとつといえるでしょう。こらからも日本企業とのパートナー関係をより一層強化していきたいと思っております」。
日本の誇る高い技術力を味方につけて、ランボルギーニは新時代に向けさらに飛躍していく。
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