将来は軍用車も燃料電池に? GMとアメリカ陸軍が研究成果を10月に発表

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低騒音かつ電力供給減としての可能性も

 

 8月30日、GMと米陸軍の軍用車研究開発センター(TARDEC)は、10月にワシントンD.Cにて開催される陸軍会議にてシボレー・コロラドをべースに開発した燃料電池車を公開することを明らかにした。GMとTARDECは2015年にこの車両の開発をスタートさせており、TADECはコンシューマー向けの燃料電池車技術を軍用として転用する一方で、GMはそのフィードバックを受けるという提携を結んでいるとのことだ。

 

 燃料電池車は一般的な電気自動車と同様、電力を動力源とする電気モーター駆動車であり、低騒音と極低速トルクの大きさが特徴。この特性が、オフロードを舞台とした隠密活動の機会が多い軍用車には非常に有益であることから、GMとTARDECの共同開発が進められることとなった。米陸軍では2017年に、軍用燃料電池車の運用評価とデモンストレーションを実施する予定だ。

 

TARDECディレクター、ポール・ロジャース氏のコメント;

「水素燃料電池は軍用車の動力源として、非常に有効に機能する可能性を秘めています。静粛性の高さに加え、必要に応じて電力供給源としても活躍してくれることを期待しています。軍事行動という極限状況下での燃料電池システムの可用性を研究していく予定です」

 

 GMグローバル燃料電池部門のエグゼクティブディレクター、チャーリー・フリーズ氏は、このプロジェクトが従来型の動力源とはまったく異なる燃料電池システムの可能性を探る絶好のサンプルになると話している。GMでは2020年までに燃料電池システムを商用化する予定で、それに向けてTARDECとの共同開発を推進していくとのことだ。

 

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