「ブレーキのフィーリングが絶品！」 

　7月6日、ホンダはポルトガルのエストリル・サーキットで、F1ドライバーのフェルナンド・アロンソが新型ホンダNSXをテストドライブしたことを発表した。

　初代NSXの開発に携わったアイルトン・セナがF1ではじめてのポールポジションを獲得し、そのまま初勝利を挙げたのも、ここエストリル・サーキット。そんなNSXにゆかりある場所で、現代のF1界でマクラーレン・ホンダを走らせるトップドライバーのひとりであるアロンソ選手は、最新のNSXに対してどのような感想を持ったのだろうか。以下、アロンソ選手のコメント。

　「NSXをドライブしていちばん驚いたのはブレーキです。F1マシンを思わせるフィールでした。もちろん、厳密にはF1マシンよりもタッチはソフトだし、効きもおよびませんが、レースでブレーキングポイントを1インチ遅らせるために血眼になって走らせるためのクルマではありませんから。芸術的な絵画と技術的な図面の違いのようなものです」

　今回のテストランは、4月にオーダー受け付けが開始され、今秋にもデリバリーが開始されるヨーロッパでのNSX販売を支援するためのデモンストレーションの意味もあった模様。日本での発売時期や価格についても正式発表が待たれるところだ。