この優勝車は、1:64のダイキャストカーに。不朽の名車として世界中で販売へ。ホットウィールのダイキャストカーとして再現されたのは7台目
玩具とファミリーエンターテインメントの世界的リーディングカンパニーであり、世界で最もアイコニックなブランドポートフォリオを所有する「マテル」社は、2024年11月16日(土)に開催された「バーチャル・グローバル・グランドフィナーレ」において、世界最大のカーショーのひとつである「ホットウィール・レジェンドツアー」の2024年の優勝者を発表した。
2024年にチリで開催されたツアーで優勝した自作レーシングカーは「ラ・リーブル (La Liebre)」というニックネームで呼ばれ、世界的な勝利を収め、「ホットウィール・ガレージ・オブ・レジェンド」に登録されることになった。ホットウィールのデザインチームは、この等身大のマシンを1:64スケールのダイキャストカーに仕上げ、コレクターやファンに楽しんでもらう予定だ。
【写真6枚】ホットウィールレジェンドツアーには、13か国から5,000台以上が参加
2013年、ジュゼッペ・カサグランデ氏とマウリツィオ・モスキーニ氏は、チリのカーコミュニティとカーカルチャーを発展させるための非営利団体「カーズ・アンド・コーヒー・チリ (Cars and Coffee Chile)」を共同で設立した。ラ・リーブル・プロジェクトは、彼らの組織を宣伝し、地元の自動車愛好家を巻き込む方法として始まったという。
彼らは「フォード・ファルコン」を手に入れた後、600馬力を発生する特注の「シボレー350」モーターを搭載し、ストレートカットギアの「サエンツ910 5速トランスミッション」を組み合わせた。オリジナルのシャーシはバウファー・ガレージによって大幅に改造され、現在はチューブラーフレームとロールケージで構成されている。
ラ・リーブルの車重は、チューブ・シャシーと、エアロダイナミクスを最大化するために開発されたカスタム・ファイバーグラス製ボディのおかげで、900kgをわずかに超える程度である。クラシックなスタイルと現代的なパフォーマンスが融合し、純粋にスピードを追求したラ・リーブルは、そのルックスだけでなく、チリの自動車コミュニティにおける役割でも審査員に感銘を与え、インスピレーションを与えた。
「今年のホットウィール・レジェンドツアーでは、非常に多くの素晴らしい作品が発表され、その中からひとつを選ぶのは難しいが、カーズ・アンド・コーヒー・チリ製作したラ・リーブルに込められた使命は、このツアーのすべてを象徴するものである。
非常に素晴らしい出来栄えであるだけでなく、チリのカー・コミュニティを発展させ、ほかの人々の参加を促すために作られました。それこそが、この車とその背後にいるチームを、優勝とホットウィール・ガレージ・オブ・レジェンドへの参加にふさわしいものにしているのです」と、関係者は話した。
2024年ホットウィール・レジェンドツアーは、世界中のカービルダーとエンスージアストたちの伝説への挑戦を称え、13か国を巡り、アメリカでは11か所で開催された。2024年のツアーでは、新たにコロンビアとアラブ首長国連邦を訪問した。
ホットウィールチームと地元の自動車関係者は、世界中の数百万人のイベント参加者とともに、5,000台以上の応募車両を評価した。英国のファイナリストである「Mentley」(改造ミニ)がグローバル・グランドフィナーレに選出され、英国からのエントリーが4年連続で最終段階に到達した。
ホットウィールの50周年を記念して2018年に開始されて以来、ホットウィール・レジェンドツアー presented
byモービル1は、米国を拠点とする地元ウォルマート・イベントのシリーズから世界最大の巡回カーショーへと成長し、バーチャルとライブの両イベントを通じてビルダーや自動車ファンを集めている。
これまでのチャンピオンには、初開催となる2018年優勝の「2JetZ」、2019年優勝の「THE NASH」、2020年優勝の「1970 Pontiac Firebird」、2021年優勝の「1969 Volvo P1800 Gasser」、2022年優勝の「Texas Toot」、超カスタムの「1992 Autozam Scrumマイクロトラック」、そして昨年のチャンピオンは「Chimera」というニックネームの一点物の「1990 Mazda MX-5ロードスター」が含まれている。