夏が終わり、秋になると日が傾き始める時間が早くなり、あっという間に夕方から夜になります。また、外出した帰り道や帰宅するときなど、夕方から夜のはじめ頃の時間帯は交通事故が多くなる時間帯です。日没が早くなる夕方頃の事故を防止したり、自分の身を守ったりするために有効活用したいのがヘッドライトをはじめとする灯火類です。この記事では、ライトを点灯する重要性や義務化されたオートライトの点灯時期を変更する方法などを解説します。
ライトの点灯時期は自分の身を守ることにつながる
ヘッドライトをはじめとする灯火類は、前方の視界を確保したり、運転操作(進行方向を周囲に知らせるウインカー、減速または停止を示すブレーキランプ、後退を知らせるバックランプなど)を知らせたりする役割があります。また、灯火類は、自車が存在していることを周囲に知らせるという役割も担っています。
つまり、灯火類を有効に活用すれば、周囲が自車の存在に気づく可能性が高くなるため、事故に巻き込まれにくくなるのです。言い換えると、ライトを点灯することは、自分の身や同乗者の安全を守ることにつながるということになります。
そのため、灯火類は日が傾き始めた頃や薄暗くなってきたとき、周囲のクルマや歩行者などが見えにくい場所などで早めに点灯した方がよいといえるでしょう。
近年では、オートライトの義務化により、灯火類を自動で点灯・消灯するクルマが増えてきました。しかし、現在でも手動でライトのオン・オフをしなければならないクルマも多いため、使用しているクルマがオートライトかどうかはライトスイッチや取扱説明書などで確認しておく必要があります。
オートライト点灯のタイミングは変更できるのか?
オートライトの義務化により、自動で点灯や消灯をするクルマが増えてきたものの、点灯のタイミングは車によってバラバラです。
オートライトを装備しているクルマのユーザーの中には、「もっと早めに点灯してほしい」や「あまりにも点灯のタイミングが早すぎる」と思う方もいるのではないでしょうか。
このようなときは、オートライトの点灯時期を変更できるか確認してみましょう。オートライトの点灯時期を変更できるクルマの場合、設定を変更することで、オートライトの点灯時期を早めにしたり遅めにしたりすることができます。
ただし、オートライトを装備しているすべてのクルマで設定の変更ができるというわけではありません。そのため、取扱説明書やディーラーなどでオートライトの設定ができるか確認してください。
ライトの点灯が役立つのは薄暮時や夜間だけではない
ここまで、ヘッドライトの点灯が自分の身を守ることに繋がることやオートライトの点灯時期の変更について解説してきました。
加えて、近年ではヘッドライトを点灯させなくても日中に点灯しているデイライトを装備するクルマも増えています。デイライトは、ヘッドライトの点灯の有無に関わらず、クルマが始動していると点灯するライトです。
このデイライトの必要性については賛否両論ありますが、筆者はデイライトはあった方がよいと考えています。なぜなら、デイライトが点灯していれば、クルマが始動しているかどうかわかるだけでなく、走行中のクルマの存在がより明確になるためです。
クルマの存在がより明確になるデイライトが点灯していれば、昼夜問わずクルマの存在を周囲に知らせることができます。そのため、事故に巻き込まれる可能性を低くすることができるでしょう。
ライトを有効活用して自分の身を守ろう
薄暗くなる時間帯やトンネルなど部分的に暗い場所を無灯火で走行するクルマが突如現れるとヒヤッとします。このようなことからも、ヘッドライトやデイライトをはじめとする灯火類を点灯する重要性は理解できるでしょう。
秋・冬など日照時間が短い季節や天候により周囲全体が暗いときなどは、ヘッドライトをはじめとする灯火類が事故防止に役立ちます。日が傾いてきた頃、薄暗いとき、周囲のクルマや歩行者などの認識がしづらくなってきたときは、運転者・同乗者や周囲の交通の安全のために、ライトを点灯して前方の視界を確保すると同時に、自車の存在を周囲に知らせるようにしましょう。