交通トラブルから学ぶ基本的な交通ルールの重要性とは?

2024年8月30日にSNSで拡散されたお笑い芸人の交通トラブルが話題となりました。この記事では、交通トラブルの概要や原因、交通トラブルの火種となった交通ルールについて解説します。

SNSで拡散されたお笑い芸人の交通トラブル

SNSで拡散されたお笑い芸人の交通トラブルについて調べたり映像を確認したりすると、ウインカーを出さなかったことを注意するために、クラクションを鳴らしたクルマの運転者に対し、クラクションを鳴らされたバイクの運転者(お笑い芸人)がカチンと来てしまい口論に発展したとのことです。また、バイクの運転者がクルマの運転者に詰め寄っている様子もSNSを通じて拡散しています。

このトラブルから再確認すべき主な交通ルールは次の2点です。
・クラクション(警音器)の使用方法
・合図の時期(合図を出すタイミングや消すタイミング)
では、それぞれのルールを確認していきましょう。

トラブル事例をもとに基本的な交通ルールを再確認

ここからは、基本的な交通ルールを再確認し、今回話題となった交通トラブルのようなシーンでは適切だったのか考察します。

クラクション(警音器)の使用について

まず、クラクション(警音器)の使用についてです。クラクション(警音器)は、原則として、むやみに鳴らしてはなりません。

ただし、危険防止のためにやむを得ず鳴らさなければならない場合は、例外として鳴らすことができます。また、「警笛鳴らせ」の標識がある場所を通るとき、「警笛区間」の標識がある区間内で見通しのきかない交差点・曲がり角・上り坂の頂上を通るときには、鳴らさなければなりません。

このようなことからも、今回の交通トラブルのようなシーンにおけるクラクション(警音器)の使い方は、クルマの運転者の身に危険が生じる場合であれば適切な使用方法だったといえるでしょう。しかし、単にウインカーを出さなかったことを注意するためであれば、適切な使用方法とは言えません。

合図の時期(出すタイミングと消すタイミング)

次に、合図(ウインカー)の時期についてです。法律には、進路変更に伴う合図は進路を変えようとするときの約3秒前に出すよう定められています。また、合図は進路変更などの行為が終わるまで継続し、行為が終わったら速やかに合図をやめなければならないとされています。

今回の交通トラブルの映像を確認すると、合図を出している様子はありませんでした。そのため、合図不履行となります。

また、合図を出す操作をしていたのにも関わらず、球切れや接触不良などによってウインカーランプが点滅していない場合は、整備不良となります。

拡散された事例からもわかるように些細なことがトラブルにつながる

今回の話題となったような些細な交通トラブルは日常的に起きています。また、些細なトラブルをきっかけに、口論や執拗な嫌がらせ(あおり運転など)をしてくる運転者もいるのが現実です。些細なことでトラブルに巻き込まれないようにするためにも、一人ひとりが基本的な交通ルールやマナーを守ることが重要だといえるでしょう。

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