世界中の自動車メーカーやカスタマーが信頼を寄せるビルシュタインの日本総代理店である阿部商会はサービスバスを導入した。今回は、5月21日に富士スピードウェイで開催された、そのお披露目イベントの様子をレポートしよう。
開発テストやレース現場でサスセッティングが可能に
1957年に実用化されたガス封入式単筒ダンパーはメルセデス・ベンツに採用され、その高性能に対する評価を不動のものとしていったビルシュタイン。また、ビルシュタインとモータースポーツの関わりは1960年代から始まり、セッティング調整やメンテナンス作業をサーキット内で可能にするサービスバスをいち早く導入した。そしてヨーロッパの主要サーキットにバスとエンジニアを送り込みチームのサポート体制を構築。その結果、ビルシュタインダンパーが装着され、チームの好成績に貢献ができたという。
日本では阿部商会がビルシュタインの日本総代理店となっており、その関係性は40年以上にもなる。そんな阿部商会が新たに開発・サービスの強化、レースサポート、OEサポートを目的に「サービスバス」を導入した。 今回はサービスバスがお披露目された富士スピードウェイでのイベント模様を紹介しよう。
移動式のサービスバスでは千葉県にあるBTC(ビルシュタインテクニカルセンター)で行なっていたダンパーの分解と組み立て、セッティング変更などの作業が、行なえるという。これにより、自動車メーカーの開発テストやレースの現場でも緻密なセッティング変更が可能となるという。いつかはサービスバスが、販売店に赴いて愛車やデモカーのセッティング変更を行なってくれるという日も訪れるかもしれない……。
イベント会場では、阿部商会が取り扱う注目のアイテムが並べられていた。また、マルチパーパスドライビングコースではビルシュタインのサスペンションに変更されたデモカーの比較試乗会も開催された。
イベント風景
BILSTEIN / Eibach
BMW M3(G80)、M4(G82)、M2(G87)用の電子制御式システム対応車高調整式サスペンションキット「ビルシュタインEVOシリーズ」やM2(G87)用アイバッハのプロッキットスプリングが展示されていた。
BMW M2(G87)
BMW M2(G87)のサスペンションには、純正EDC対応のビルシュタイン「EVO SE」を装着。走行モードに応じて減衰力が変わるので、コンフォート&スポーツ性を両立。ホイールは20/21インチのAS FORGEDを履いていた。
ABARTH 595
アバルト595はビルシュタインの日本向けの新作「B14コンフォートスペック」を装着。純正よりも乗り心地が良くスタイルアップしたいというオーナーに最適なサスペンションキットに仕上がっていた。
VOLKSWAGEN GOLF 8 GTI
フォルクスワーゲン・ゴルフ8GTIはレムス製「eマーク」付きの車検対応マフラーを装着していた。触媒以降をすべて交換するタイプのスポーツマフラーで迫力のある野太いサウンドが◎。
GT RADIAL
阿部商会が取り扱うGTラジアルは、シンガポールを拠点に世界規模で展開するグローバルタイヤメーカー。ウルトラハイパフォーマンスタイヤのスポーツアクティブ2は、輸入車オーナーにもオススメだ。
MINI JCW(F56/F57)、COOPER S(F55)
足回りはMINI F57 JCWに車高調整式サスキット「B14」、F55クーパーSは日本市場のみの「B14コンフォートスペック」を装着。いずれもスポーティな走りと乗り心地を両立している。
BMW M2 CS Racing、MINI F56 JCW
ABEMOTORSは5年目を迎え、BMW&MINI レーシングに今年も参戦。BMW M2 CSレーシングのマシンで戦う「M2 CSレーシングシリーズ」のドライバーは阿部商会副社長である阿部良太氏。
AMSECHS/FUCHS/REMUS/AS FORGED
アムゼックスはMINIカントリーマンに新作のキックガードを装着して展示。また、多くのメーカーから承認を得たフックスの高性能エンジンオイルやAS FORGEDなど注目のアイテムが並んでいた。
【イベント情報】
■イベント名:阿部商会 ビルシュタイン サービスバス・ショーケース 2024
■開催日:2024年5月21日(火)
■会場:富士スピードウェイ・マルチパーパスドライビングコース