セナをトリビュートする「セナ」も!マクラーレン、アイルトン・セナ没後30周年にメモリアルなカラーリングを制作

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試作車両をベースに特別な1台が誕生

レースドライバー、アイルトン・セナの没後30年となる今年、マクラーレンは、彼の情熱的なパーソナリティと人生観、そしてその戦績(マクラーレンで獲得した3度のF1世界選手権タイトルと5度のモナコ GP 優勝)を称えたトリビュートモデルを公開した。

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マクラーレン・オートモーティブは、2024年のモナコGPでランド・ノリスとオスカー・ピアストリがドライブする MCL38 F1マシンに、ワンオフのカラーリングを施した。これと同時に、アイルトンの才能やレースでの功績などを称えるトリビュートとして、マクラーレンが所有するヘリテージ・コレクションの中からプリプロダクションのマクラーレン・セナにユニークなハンドペイントを施す、セナ・センプレのカラーリングを発表したものである。

セナ・センプレのカラーリングは、マクラーレンとアイルトン・セナ財団とのパートナーシップのひとつとして制作された。マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)を通じてマクラーレン・オートモーティブが提供する独自の塗装技術とクラフツマンシップによるものとのこと。

のみならず、アイルトンの F1 でのキャリア、完璧を求める粘り強い姿勢、ブラジル人というバックグラウンド、そしてモナコの街並みを含むマクラーレンのレースの歴史が、鮮やかで大胆なカラーと特注のインテリア加工で表現されているという。

マクラーレン・オートモーティブ CEOのマイケル・ライターズ氏は以下のように述べた。
「レースをするために生まれてきたアイルトン・セナ、彼のパフォーマンスと理想への情熱は、今もなおマクラーレンにおいて生き続けています。彼の名を冠したマクラーレン・セナは、彼のスピリットを体現した究極のモデルです。今回のマクラーレン・レーシングとのコラボレーションは、セナの没後30年を迎えたセナのレーシング・レガシーと彼の類稀なレーシング能力を称えるものです」

マクラーレン・レーシング CEO、ザック・ブラウン氏のコメントは次の通り。
「セナは、F1における偉大なアイコンとして、またマクラーレンにとって伝説的なドライバーとして尊敬され続けています。セナがマクラーレンに与えた影響は、レースでの記録だけでなく、チーム内での存在感、そして現在も受け継がれているレガシーなど、計り知れないものがあります。彼の活躍したサーキットで、グリーン、イエロー、ブルーのカラーに染まりレースができることを光栄に思います」

セナ・グローバルのビアンカ・セナ氏(アイルトンの姪)は以下のようにコメント。
「マクラーレン・レーシングとマクラーレン・オートモーティブの協力のもと、この2つのマシンに施されたアイコニックなカラーを通して、アイルトン・セナの人生と遺産を称えていただけたことに感謝いたします。ともに多くの成功を収めたマクラーレンは、彼にとって多くのことを意味し、そしてそれは、今日でも多くの人々の記憶に残っています。彼に多くの喜びと勝利を与えたモナコを、マクラーレンが走る、というのは特別なことなのです」

特殊なカラーリング技術による様々な表現が1台の車体に
2017年に公開されたマクラーレン・セナは、マクラーレン史上最も過激なロードカーと言われている。セナ・センプレの制作にあたり、マクラーレンは自社のヘリテージ・コレクションの一部であるマクラーレン・セナのプリプロダクション車両を用いた。

このクルマは、マクラーレン・セナ市販モデルのハイレベルなパフォーマンスとエンゲージメントの車両属性検証に使用されたほか、発表当初のキャンペーンで広範囲にわたってメディアに撮影され、グローバルメディア試乗会に使用された1台でもある。その後、注目度の高いメディアのパフォーマンステストにも参加。シェフィールドにあるマクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センター(MCTC)のロイヤル・オープニングも姿を見せるなど、マクラーレンにとって象徴的場面に立ち会ってきた個体だ。

セナ・センプレのカラーリングには、セナの名前と、マクラーレンのバッジと共に「ダブル S」ロゴがフロントのブルーのパネルにあしらわれ、鮮やかなグリーンのリア・ウイングにはセナの文字が描かれている。カラーリングはブラジル国旗を反映したもので、MSO が新たに開発したウォッシュ・テクニックを採用。この技法によりペイントは互いに混色することなく溶け込み、同時にスピード感や波打つ旗の動きが表現されている。

また、ウィンドスクリーン付け根の排気口は、アイルトンのレースヘルメットのデザインから着想を得てデザインされたという。車体側面のパネルには、MSOのペイントエンジニアが 2つの異なるアイルトン・セナを表現。ハンドペイントによって施されたドットマトリックス効果は遠くから見ても鮮やかに感じられ、サーキット内外で活躍するアイルトン・セナを表したとのこと。

これらと対照的に、車内外のカーボンパネルはサテン仕上げ。インテリアでは、グリーンのパンチングが施された特注イエローのアルカンターラ張りと、ステアリング・ホイールの12 時の位置にあしらわれたホワイトのマーカーを引き立てている。ブラックのアルカンターラ張りのドアシルは、アイルトンのサインとともに、彼の哲学と信念を表す言葉「私にスーパーヒーローはいません。私が大切にしているのは、仕事、 献身、そして実力です(Ihave no idols. I admire work, dedication and competence)」が添えられている。

セナ・センプレのカラーリングが施されたマクラーレン・セナは、モナコ GP 開催期間中に展示される予定とのこと。

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