果たして今シーズンのチャンピオン有力候補はどのチームか?
例年通り、岡山国際サーキットで4月13日~14日に開幕を迎える2024年のスーパーGT。その勢力図を予想する上で重要となる公式テストが、3月16日~17日に岡山国際サーキットで、3月23日~24日に富士スピードウェイで行われた。
【画像58枚】スーパーGT公式テスト@富士スピードウェイのフォトギャラリーはコチラ
今シーズンのスーパーGTではトピックがいくつかあるが、まず注目したいのは公式予選が「タイム合算方式」となることだ。GT300クラスでは、Q1でグループAとグループBの2つに分けて行われるのだが、これは前大会までのチームランキングに基づき、奇数順位をグループA、偶数順位をグループBとし、グループAとグループBの走行順は事前に抽選によって決定される。ちなみに開幕戦は、GTAが前年のシリーズ順位等を考慮し決定するという。
その後Q2は、Q1の結果によりグループA/Bの各上位8台で計16台(Q2グループ1)と、グループA/Bの各9位以下すべて(Q2グループ2)の、2つのグループで争われることとなる。そして、Q1とQ2の合算タイムにより、Q2グループ1へ出走した車両の上位12 位までの順位、Q2グループ2の5番手タイム以下の車両を21 位以下の順位が決まるしくみだ。
一方で、GT300クラスには3車種の新型車が登場するのも見どころのひとつ。そのうちフェラーリ296 GT3は#6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)と#45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー)の2台と、D’station Racingの#777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/マルコ・ソーレンセン)、また公式テストには間に合わなかったが、#11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/石川京侍)も参戦することが決定している。それに伴い、今回の公式テストでも、模擬予選のセッションが設けられた。
3月16日~17日に岡山国際サーキットで行われた1回目の公式テストでは、最初のセッションでNo.88 JLOC Lamborghini GT3、模擬予選では#31 apr LC500h GTが総合トップとなる。2日目は#6 VELOREX FERRARI 296 GT3が新車ながらトップタイムをマークするなど好調な仕上がりを見せていた。
その翌週となる3月23日~24日に富士スピードウェイで行われた2回目の公式テストは、2日間ともほぼウェット路面のコンディションとなった。ここでは初日に#9 PACIFIC VSPO NAC AMGが最初のセッションでトップタイムをマーク、午後の模擬予選では#88 ランボルギーニ(車名は後日発表)がトップ。そして時折ドライ路面にもなった2日目の午前中は#2 muta Racing GR86 GT、ウェットの午後は#7 Studie BMW M4がそれぞれトップタイムをマークするなど、各車入り乱れての展開となっており、GT300クラスらしくなかなか予想がしづらい状況にもなっている。
こうした中でやはり注目なのは、2023シーズンのチャンピオンである#52 Green Brave GR Supra GTだ。昨シーズンはオールマイティな速さをみせているだけに開幕戦でも上位に食い込む可能性は高いといえよう。一方で、2度のタイトルを獲っている#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rも見逃せない。また2021年王者の#61 SUBARU BRZ R&D SPORTも楽しみな存在である。
いよいよ開幕は今週末、果たしてどんな戦いがスタートするのか、大いに注目したい。
スーパーGT公式HP https://supergt.net/