首都ローマで、臓器輸送と特別サービス用に装備されたスーパーSUVのユニークなモデルを発表
ランボルギーニ自動車とイタリアの「Polizia di Stato (イタリア国家警察)」との20年にわたる協力関係は良好に継続しているようだ。今回、サンタアガタ・ボロニェーゼの自動車メーカーは、イタリア道路警察に「ランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテ *」を納車したという。
セレモニーは2023年12月12日(火)、ローマ内務省本部の外にある「ヴィミナーレ広場」で行われた。オートモビリ・ランボルギーニ自動車の会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏が、ヴィットリオ・ピサーニ国家警察長官立会いの下、マッテオ・ピアンテドージ内務大臣にキーを手渡した。
ランボルギーニとイタリア国家警察のコラボレーションは2004年に始まり、ウルス・ペルフォルマンテはハイウェイポリスに導入される6番目のモデルとなる。このスーパーSUVは「ウラカンLP610-4」に続いて、臓器や血漿の緊急医療搬送を含む特別任務に使用される。
【写真17枚】ローマの街を爆走!? 特別任務に就く予定の「ウルス・ペルフォルマンテ」
「ランボルギーニ自動車会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマンは、「イタリア国家警察との20年にわたる協力関係を継続できることを大変嬉しく思います。私たちのクルマが公的な任務、とりわけ人命救助のための重要な作戦に使用されていることを知ることは、私にとってもランボルギーニにとっても誇りです。
私たちに大きな満足感をもたらしてくれるこれらの取り組みは、私たちが生来持っているイタリアとの緊密な結びつきを示しています」
ウルス・ペルフォルマンテは、サンタアガタ・ボロニェーゼのランボルギーニの技術者たちによって、警察の仕様にしたがってエクステリアから仕上げられている。カラーリングはランボルギーニ・チェントロ・スティーレによってデザインされた。
イタリア州警察のクラシックなブルーとホワイトを組み合わせ、トリコロールのバンドがシルとシートベルトにあしらわれている。ドアには警察のロゴが反射フィルムで施され、ルーフには360°ブルーLEDライトを備えたライトバーとツートンカラーの電動サイレンが取り付けられた。
コックピットには、装甲武器ボックス、フリップダウン・メッセージ・ディスプレイ、トランク内のサービス機器収納用特別コンパートメント、救急対応用の除細動器など、公安業務に不可欠なさまざまな要素がカスタマイズされている。最も重要なのは、臓器輸送用のポータブル冷蔵庫が装備されていることで、内部温度を継続的に監視するためのディスプレイとデータロガーが搭載されている。
ウルス・ペルフォルマンテは、666CVのパワーと850Nmのトルクを2,300~4,500rpmの回転数で発揮するツインターボV8エンジンを搭載し、0-100km/h加速はわずか3.3秒、最高速度は306km/hを保証する。クラス最高のドライビング・ダイナミクスと相まって、2022年に有名なパイクスピーク・ヒルクライムで市販SUVのベストタイムを更新した(10分32秒064)。
* ウルス・ペルフォルマンテの燃料消費量と排出量: 14.1ℓ/100km(WLTP)、CO2排出量:320g/km(WLTP): 320g/km(WLTP)。