氷雪性能を高めて日本のさまざま路面に対応!「ブリヂストン・ブリザックVRX3」【ウィンタータイヤカタログ 2023-2024】

ユーザーの期待に応えて氷上性能が大幅に向上

ブリザックのホームページを見ると、トップページで「氷上性能120%到達」をアピールしている。メジャースタッドレスのVRX2に対するプレミアムスタッドレスのVRX3による氷上での制動距離の短縮度合いを示す数値だが、決して大げさではない。

実際に、スケートリンクに設けた特別コースで制動距離の比較をしたところ数値の信頼性が確かめられた。しかも、VRX3はVRX2よりも制動距離が短いだけではなく、ABSが作動するまでの奥行きが深い。つまり、氷上でも自らのペダル操作で減速可能な領域が拡大するわけだ。万一の際は、ペダルを強く踏めばABSが作動し氷上性能120%到達の効果が発揮されるため安心感が高まる。

歩くこともままならないスケートリンクではホームページでアピールしている「氷上性能120%到達」が実感できた。制動距離が短いだけではなく旋回も含め限界の奥行きが深いだけに安心できる。

VRX3は、氷上の旋回でも制動と同様の実感が得られる。旋回中に外側に滑り始めたとしても、ステアリングを切り足すことでそれが抑えられる領域がVRX2よりも深まる。制動を含めこうした特性は、雪上や氷上の走行での不安を低減させる。公道では、雪上から氷上に路面状態が急変することがある。そうした場面でも、ブレーキにしろステアリングにしろ自らの操作で対応しやすくなる。それだけに、ABSや横滑り防止装置に頼る頻度が減り安全装備を、万一の際の保険として温存できる。フレキシブル発泡ゴムなど、進化したプレミアムテクノロジーを採用した効果といえる。

VRX3がVRX2の優れた雪上性能を維持しつつ、氷上性能を大幅に上乗せしてきた理由は、ユーザーがスタッドレスタイヤに求める役割では氷上性能が最重視されるからだ。その割合は、氷上の制動性能に限ると82%に達する。

さらに、ユーザーは氷上での効きの持続も期待しているという。それに応え、VRX3はVRX2よりも摩耗ライフが17%向上しつつ、さらに経年しても柔らかさを維持するゴムを採用している。

「ブリザック」はブリヂストンを代表するプレミアムスタッドレスタイヤ。その最新モデルがVRX3で、従来モデルより性能が大幅に向上しているという。

ブリヂストン・ブリザックVRX3
発泡ゴムはブリザックの基盤技術。フレキシブル発泡ゴムを採用し気泡形状が丸型から楕円型に進化。毛細管現象により能動的に吸水し氷上に生じる水膜を排除し高いグリップ力を獲得。新トレッドパタンの採用により摩耗ライフも向上。

問い合わせ先=ブリヂストン
Tel.0120-392936 https://tire.bridgestone.co.jp/

リポート=萩原秀輝 

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