アメリカ文化大好きな夫婦がオーダーしたのは、もちろんアメリカンスタイル。生活の中に自然と溶け込むガレージというスペースを家族みんなで満喫
若い夫婦が、家族が増えたことを機に家を建てる。これはよくある話であり、ここで紹介するYさんも話を聞いたところその例のひとつと言えるものだった。ただ一般的なそれと大きく異なったのは、広々としたビルトインガレージを持つアメリカンスタイルで、フラットハウスを築き上げたということだ。
ビルトインガレージを備えた物件の多くは、2階、3階と縦方向に家を伸ばすことが多い。しかしY邸の場合はフラットハウス、つまり平屋である。これはとても贅沢なスタイルといえる。以前は現在の住まいから5分ほど離れたアパートで暮らしていたYさんは、先述したように二人目の子どもができたことをきっかけに、家を建てることを決心した。ハウスメーカーや不動産屋を巡り、辿り着いたのは田んぼに囲まれた南向きの土地、眺望もよくすぐに気に入り、2区画を購入することにした。
土地が決まったら次は家を建てる業者選びだ。地元情報誌に乗っていた物件例に興味を持って相談に行ったのは、東海エリアを中心に家づくりを行っている「チェックハウス」。色々と打ち合わせを繰り返しながら、ガレージハウスプランを進めることになった。もちろんオーダーしたのは”リビングからガレージを眺められるフラットハウス”ということだった。
【写真17枚】これは贅沢! 平屋のビルトインガレージハウス。
みんなでガレージのある生活を楽しむ素敵な家族。
ガレージの中を覗くと、奥様がワンオーナーで乗り続けているというシボレー・HHRと、ご主人のハーレー・ダビッドソンが収まっており、その脇にはソファやテーブルなどが置かれたユーティリティスペースが設けられている。そしてよく見るとガレージ中には、多くのアメリカン雑貨類が飾られていることがわかる。
「子どもの頃からアメリカン雑貨が好きで集めてきました。それをガレージに飾っています」と話すのは奥様。まずHHRを所有しアメリカン雑貨を収集するというのが、ご主人ではなく奥様だというところが興味深い。ご主人はハーレーライフを楽しみ、ガレージにはバイク仲間も良く集まるそうだ。雨の日のガレージは子どもたちの遊び場として活躍するらしく、ガレージは家族みんなが楽しめる場となっていることが話からも伝わってくる。
メインエントランス前にはクルマ2台を置けるカースペースも用意されており、ガレージを挟んで反対側にもクルマ1台を置くことができる。さらに家の裏側に回ると、広々とした庭も設けられており、その一角には成長が楽しみなヤシの木も植えられている。フラットハウスで、さらにこれだけのゆとりが持たされているのは、子どもを育てる環境としても素晴らしいと思う。
家の中に入ると、フラットハウスならではの使い勝手のよい生活動線となっており、しかもリビングからはガレージ内の様子を眺めることができるので、一体感がある。夜はお酒を飲みながらガレージでの時間を楽しむ。快適なガレージハウスを作り上げることができたYさん一家は、もはやガレージの無い生活は考えられないだろう。
◆Planning Data
施 主:Yさん
家 族:ご夫婦、長男、長女、次男
所在地:岐阜県
竣 工:2019年4月
ガレージ部面積:48.65平米
敷地面積:341.83平米
構 造:木造在来工法
外装/内装仕上げ:サイディング、しっくい
愛車:2012年式 シボレー・HHR
1999年式 ハーレーダビッドソン・FXSTC
設計・施工:株式会社チェックハウス 岐阜県大垣市中ノ江2-35-1
Phone 0584-71-6161 https://www.checkhouse.net/
◆Owner’s check
・我が家のここがお気に入り
2台のクルマ+バイクを収めれらるうえに、それらの愛車を見ながらくつろげる
スペースがあること。
・ちょっと失敗
ガレージではもう少しコンセントを設置すればもっと便利だったかなと考えている
のと、現在の間取りだと、子どもたちの人数と、子ども部屋の数が合わないこと。
・これらからの夢
これからさらに楽しいガレージになるように、なるべくDIYで自分にしか作れない
特別なガレージにしていきたいです。
・読者へのアドバイス
居住空間からガレージ内のクルマやバイクを見ることができることほど贅沢なこと
はないので、ガレージとの繋がりに使用する窓はなるべく大きなものを使うことを
おススメします!