すべてはやっと入手したシボレー・ベルエアーのために。カスタムメイドガレージのある家。【GarageLife】

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トラックでデリバリーされる!?  思う存分愛車をメンテできる土間仕上げのガレージ。

以前ハーレーのガレージを収めたNさんから今度はシボレー・ベルエアーを買ったのでクルマのガレージを注文したいと相談を受けたダイナオガレージ 。バイクガレージとは違い完成品で届けられない大きさを3分割して納品したというアメ車のガレージを取材した。

趣味のカーメンテナンスを行うために作り上げたガレージ
北海道と沖縄を除く全国各地にハーレーのバイクガレージを収めている「ダイナオガレージ」 。幅2m×奥行き3mほどのバイク用サイズは静岡にある工場で組み立て、完成品をトラックに載せユーザーのところに直接デリバリーするというユニークな展開を図っている。

これまでに500以上の納入実績を持ち、ユーザーのニーズに合わせたオリジナルデザインで製作するため、規格サイズはあるがほぼそのユーザに合わせたオーダーメイドサイズになることも多い。こうして全国に多くのファンを持つ同社が手がけたのが、同じ静岡市に住むNさんのアメ車を入れるガレージだ。

Nさんは家族3人暮らし。趣味はサーフィンにバイクとこのクルマいじりになる。自宅には今回のクルマ用ガレージとは別に、敷地奥にはハーレー専用のガレージも存在する。もちろんこちらもダイナオ製品で、数年前にハーレーのツーリングを通じて「ダイナオガレージ」代表の大石氏と知り合ったのがきっかけだという。カスタムハーレーのショーなどに出展するその作業をする器として手に入れたガレージだった。

【写真19枚】とにかく磨くのが趣味というオーナーのピッカピカの愛車 

この時アメ車はシボレー・エルカミーノに乗っていて、ガレージは無くて屋外で雨ざらしの状態だったが、さほど気にしていなかったらしい。しかし昨年夏に状況は変化、ずっと探していたシボレー・ベルエアーの出物が見つかり購入することが決まった。そこでこのクルマを入れるガレージが必要になり、「ダイナオガレージ」の大石氏に相談して、今年3月の納車に合わせて完成させてもらったというストーリーだ。

ベルエアーをすっぽりとのみこむ、ビッグサイズ
クルマ用のガレージはバイク用のものとは違い、床を作らず土間のコンクリート仕上げが基本になる。今回のガレージを納入するにあたりダイナオの大石氏は、「立ち上がりの基礎を事前に地元業者に依頼したが、それが組んできた建物とピタリと合うかが不安だった」と話していた。その辺を特に事前の確認作業で神経を使ったようだった。

そしてもう一つはベルエアーを入れるガレージの大きさにある。幅3m、奥行き6mのサイズになると工場で完成させたものをトラックで運ぶことは不可能。そこで一度工場で完成させたガレージを運べるサイズの3分割にして納入して、それを現地でわずか2日間の作業で繋ぎ合わせた。こういう創意工夫を日々仕事に取り入れる「ダイナオガレージ」製品は、現地での施工がほとんど要らないため完成品がそのまま届くスタイルだから、ユーザーにとってこれ以上嬉しいことは無いし、最高の買い物ともいえる。

こうして手に入れたガレージについてNさんに聞いてみた。「とにかくクルマやバイクを洗車して磨くことが大好きなので、ガレージにこもって念願だったベルエアーを思う存分メンテできるのがとても幸せ」と話していた。これが彼のガレージライフである。

◆Planning Data
 施 主:Nさん
 家 族:ご夫婦、子供一人
 所在地:静岡県
 竣 工:2020年3月
 ガレージ部面積:18平米
 構 造:鉄骨フレーム工法
 外装/内装仕上げ:ガルバニウム鋼板/OSB合板(断熱材入り)
 愛 車:’57年式 シボレー・ベルエアー・ノマド
     ’79年式 ハーレー・ショベルリジット・カスタム仕様
     ほか自家用車2台、バイク2台
 設計・施工:ダイナオガレージ・ファクトリー http://dainao.net
       〒437-1203 静岡県磐田市福田3101-1 Tel.0538-55-6655

◆Owner’s check
・我が家のここがお気に入り
 断熱材が入っているガレージは思っていたより暑くならず快適です。ガレージの外装が赤で家のレンガとマッチして良かったと思います。
・ちょっと失敗
 失敗ではないが、もう少しガレージを長くできたら良かったと思う。
・これらからの夢
3月末に完成したばかりでガレージ内は手つかずのまま。壁面をデコレーションしたりしてアメリカンな雰囲気にしてみたい。
・読者へのアドバイス
お世話になったダイナオガレージは色んなことにチャレンジしてくれ多少無理な要望でも相談に応じてくれるので頼りになります。

『GarageLife American Vol.9』掲載

 

photo & text / Kenichi TAKAYABU( 高薮乾一)

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