【国内試乗】「BMW 4シリーズグランクーペ」スポーティかつエレガントな 5人乗り4ドアクーペをお望みの方へ!

島下泰久
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2021/12/17 12:00

インパクトのあるフロントフェイスを纏った4シリーズに新たにグランクーペが追加された。クーペのようにスタイリッシュなスタイリングと、できれば4枚ドアがあった方が便利、という方にはうってつけの1台といえる。

セダンとクーペのいいとこどり!

縦型の大きなキドニーグリルが衝撃的なフロントフェイスをまとって、まずはクーペから登場したBMW4シリーズに、そろそろ目が慣れてきた感のあるこのタイミングで、そのラインナップに新たに加わったのが4シリーズグランクーペである。クーペでありながら4枚のドアを持ち、しかもテールゲートを備えることで、スタイリッシュさと実用性を兼ね備えた存在として人気を博した先代と、その基本コンセプト、パッケージングに変わりはない。

M440iには、Mパフォーマンスモデル専用色となるセリウムグレーをキドニーグリル、ミラーキャップ等に採用し存在感と個性を演出。トランクリッドにはMリアスポイラーを装備する。

試乗車はM440ixDriveグランクーペ。直列6気筒3.0Lターボエンジンを積むフルタイム4WDの、いわゆるMパフォーマンスモデルである。ラインナップには他に420iグランクーペも用意される。
見慣れたとは書いたが、その顔つきのインパクトはいまだ薄れたわけではない。試乗車はキドニーグリルやエアインテーク、ミラーなど各部に専用のセリウムグレーをあしらい、Mエアロダイナミクスパッケージ、19インチのダブルスポーク・バイカラーホイールを装備していたこともあり、押し出しは強い。

とは言いつつも、全体のフォルムは決して奇をてらったものではない。全長は4785mmで、実は2ドアのクーペよりたった10mm長いだけ。1850mmの全幅は変わらず、全高は55mm高くなっているが、ちょっと間延び感のある2ドアよりも、スタイリングはむしろまとまっている。あるいはアクが弱まっているという言い方もできるかもしれない。

インテリアの意匠や装備はクーペに準じる。ちなみにクーペは4人乗り、グランクーペは5人乗車が可能となる。

ドアを開けて室内へ。4枚ともドアはピラーレスであり、これがセダンではなくクーペなのだと意識させる。インテリアの意匠は基本的にクーペと変わらないが、リアシートはさすがに頭上に幾分かの余裕がプラスされている。そしてラゲッジスペース容量は通常時で470Lを確保。後席バックレストを倒せば1290Lにまで広がるから、ほとんどワゴンのように使うことだってできそうだ。

5ドアハッチバックともいえるラゲッジスペースは、開口部も広くリアシートを倒せばワゴンのような使い方もできそうだ。ドアハンドルはグリップ式から変更されている。

走りの印象は、概ねクーペと変わるところはないが、強いて言えばこちらの方が、やはりしなやかな感じが強めかもしれない。ボディ剛性はクーペよりは落ちるだろうし、スペックを見ると実は車重は100kgも重く、ベースの状態で1840kgにも達しているから、その影響もあるに違いないが、当然シャシーのセットアップにおいて後席含めた快適性に、より重きを置いてもいるのだろう。いずれにしてもステアリングフィールが豊かで、サスペンションも動き出しからしっとりとした感触を示して、とても良いモノ感がある走り味と言える。

試乗車には最高出力387ps/最大トルク500Nmを発揮する直6ターボエンジンを搭載。BMWの4WDシステムxDriveや、Mアダプティブサスペンション、Mディファレンシャルが装備される。

パワートレインはすでにお馴染みのものだが、ストレートシックスの緻密な回転フィーリングは、やはり有無を言わさず魅力的だ。豊かなトルクのおかげで、それこそ車重を意識させられることはないし、吹け上がりも爽快。4WDだからとイヤな癖などもなく、気持ちの良いドライブを楽しめる。
一方でドライビングアシスト・プロフェッショナルには高速道路渋滞時ハンズオフアシストが含まれるから、渋滞すらも苦にならない。走りの美味しいところだけ、存分に楽しめるというわけである。
クーペと変わることのない走りの歓びを味わうことがき、それでいて大人4人(定員は5名だが)に十分な室内スペース、そして旅行やレジャーなどで活躍してくれそうな広大なラゲッジスペースまで備える4シリーズ グランクーペは、実は非常に間口の広いモデルと言っていい。しかも、そのスタイリングはセダンとは明らかに異なる色気、艶めきを感じさせ、ともにある日常を彩ってくれるとなれば、先代と同様に厚く支持されることは間違いなさそうだ。

【specification】420iグランクーペ [M440i xDriveグランクーペ]
■車両本体価格(税込)=6,200,000円[10,050,000円]
■全長×全幅×全高=4785×1850×1450mm
■ホイールベース=2855mm
■トレッド=前1595、後1625mm[前1590、後1600mm]
■車両重量=1670kg[1840kg]
■エンジン型式/種類=B48B20A/直4DOHC16V+ターボ[B58B30B/直6DOHC24V+ターボ]
■内径×行程=-mm
■総排気量=1998cc[2997cc]
■圧縮比=-
■最高出力=184ps(135kW)/5000rpm[387ps(285kW)/5800rpm]
■最大トルク=300Nm/(30.6kg-m)/1350-4000rpm[500Nm(51.0kg-m)/1800-5000rpm]
■燃料タンク容量=59L(プレミアム)
■燃費(WLTC)=12.9km・L[10.8km/L]
■トランスミッション形式=8速AT
■サスペンション形式=前ストラット/コイル、後マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前後Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前225/55R17(7.5J)後225/50R17(7.5J)[前245/40R19(8. 5J)後255/40R19(9J)]
公式ページ https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/4-series/gran-coupe/2021/bmw-4-series-gran-coupe-highlights.html

フォト:郡 大二郎 D.Kori ルボラン2022年1月号より転載

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