連載【桃田健史の突撃! キャンパーライフ〜コンちゃんと一緒】第10回 ~オウン(自前)キャンプ施設「キョンちゃんスタジオ・サイトA」開設 ~ご近所農家トラクター出動ハプニングも……!?

桃田健史
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2021/11/01 17:00

だったらいっそのこと自前で

この度、オウン(自前)キャンプ施設をオープンさせた。名付けて「キョンちゃんスタジオ・サイトA」。房総半島の豊かな自然の中にある。

キョンちゃんとは、動物の「キョン」のこと。小型の鹿のような感じの動物で、「キョンちゃんスタジオ・サイトA」の周辺に多数生息している。キョンのほかにも、野ウサギ、そしてイノシシがウロウロしている場所である。

なぜ、わざわざ自前キャンプ施設を仕立てたのか? 理由は、個人の趣味として、またコンちゃん含めて各種車両の撮影などで、「もっとフレキシブルにオートキャンプをしたい」という思いからだ。コンちゃんがウチに来て、早くも半年が過ぎたが、コロナ禍では感染防止の観点から、屋外キャンプ活動をあるていど自主規制してきた。たまに行った河川敷などで気軽にオートキャンプできる場所も、関東周辺では使用禁止になってしまった。

房総半島に新設した「キョンちゃんスタジオ サイトA」

それより、最近はとにかくキャンプブームで、オートキャンプは約20年ぶりの大ブレイク中であるため、人気オートキャンプ場の週末予約枠はかなり早い時点で一杯となる。気軽にデイキャンプと思っても、クルマを借りたサイト(スペース)に乗り入れるのは一泊二日のパッケージとして設定しているキャンプ場がほとんどだ。
また、筆者の職業柄、キャンプ風景を撮影したいのだが、商業目的である場合にはキャンプ場運営会社からの撮影許可が必要だったり、周囲のキャンパーが映り込まないようにするためには、かなり広いサイト(スペース)を借りる必要があるなど課題が多い。

そうした中、自分で山を買ってキャンプを楽しむ人たちも出てきた。芸能人の方々でも、個人的な趣味として、またはテレビ番組の企画がきっかけだったり、またはご自身が所属事務所で運営するYoutube用などとしても、オウン(自前)キャンプ場を取り上げることが増えてきた。

JVC KENWOODのポータブル電源・ソーラーパネル、冷蔵庫などをフル活用。

代表的な事例は、ジムニーオーナーとしても知られる「ヒロシ」さん。また、「あばれる君」や「春風亭昇太」さんもご自身の秘密基地という位置づけでオウンキャンプ場を楽しんでいる。
また先日、久しぶりに筆者がコメンテーターとして出演させて頂いた、東京MXテレビ「田村淳の訊きたい放題」でも、司会のロンドンブーツ1号2号の田村淳さんがご自身で各種キャンパーでオートキャンプを楽しんでいて、オウンキャンプ場についても他のコメンテーターを含めて話題に上った。そんなこともあり、筆者は「いつでも気軽に行ける場所、あったらいいなぁ」という思いが広がり、実際に行動を起こしてみた。
まずは、大手不動産情報サイトを見たが、いわゆる山林売買は極めて少ない。そのほか、山林売買を専用で扱うウエブサイトや、田舎暮らしを提唱する不動産業者があるが、販売されている山林は首都圏からかなり遠い物件がほとんどだ。

トイレも仮設で設置。防災時にも役立つ。

森林組合では、秋田県や熊本県などでは組合が売買の仲介をするケースもあるが、多くの組合はそうした業務をしていない。そんな中、先日もご紹介したスバル本社広報部がメディア向け撮影施設として開設した「SUBARU里山スタジオ」(千葉県鴨川市)の施設整備の手伝いを始めてみて、「この規模感で山林をキャンプ場として整備するのはコストがかさむし体力的にも大変だ」と実感した。
そこで、まずは手始めに、規模を限定した自前スタジオ「サイトA」用意し、そこでの体験を基に「サイトB、C…」へと規模拡大を考えようということになった。

SUBARU里山スタジオ。新型レガシィアウトバック・オプション装着車を取材した様子。
筆者は今後も同施設の整備手伝いを続ける。

「SUBARU里山スタジオ」の整備手伝いは当面のあいだ続けるため、オウンキャンプ場「サイトA」も鴨川市周辺で改めて探し始め、たまたま地元不動産屋のホームページで見つけた物件を即決した。売買契約の後、「サイトA」の基礎整備をしたかったのだが、全国での緊急事態宣言が徐々に解除になったことから、まずはコンちゃんは福井県永平寺町に向かった。
経済産業省・国土交通省・産業総合研究所との自動走行、また経済産業省の支援事業である地域住民主導の「近助タクシー」など、町の交通や新しい街づくりに関する官民の協議に、永平寺町エボルーション大使として参加して、もう3年が過ぎた。

「黒龍」で名高い、黒龍酒造(石田屋)。福井県永平寺町にて。

永平寺町での知り合いの中にも、山林を所有している人はいるが、伐採などの整備が大変で整備が手つかずの山林が多いという。また、地元不動産屋に聞いてみると「不法投棄が問題になったり、測量するとなると費用がかさんだり、なにかと面倒なので、福井での山林売買は盛んではない」とのことだった。
そんな福井滞在で、コンちゃんは、JR福井駅前で福井県立恐竜博物館に由来する「動く恐竜」と記念撮影。それから「キョンちゃんスタジオ・サイトA」でお世話になっている方へと「黒龍」で有名な地元酒蔵に立ち寄った。

ロングドライブの力強い味方、YOKOHAMA PARAFA PA03を履くコンちゃん。北陸自動車道・賤ヶ岳SAにて。

首都圏から福井まで片道ざっと600kmだが、コンちゃんはディーゼルエンジンのトルク感と、インチアップしたYOKOHAMA PARADA PA03によるノーマルタイヤからの劇的な乗り心地カイゼンと操縦安定性の向上により、いまではすっかり楽しいロングドライブとなっている。

さて、コンちゃんは再び「キョンちゃんスタジオ・サイトA」に戻ったのだが……。連日続いた雨の影響で、未整備の路面にFR(後輪駆動)のコンちゃんがハマってしまい…。ご近所農家のトラクター出動という顛末になった。

やってしまった…。ぬかるみで立往生するコンちゃん。この後、ご近所農家さんにトラクター出動をお願いして無事脱出。

そんな思いを繰り返さないため、まずは水はけをよくするため、U字溝の再整備をしたところ土地のぬかるみは解消。今後の土壌改良について思案中だ。また、改めて四駆の必要性も感じていて、近いうちに「コンちゃんの助っ人」が登場することにあいなった。オフロードのみならず、雪道の遠出などでも、コンちゃんからの要請を受けて出動する仲間が増える。
これから寒くなっても「キョンちゃんスタジオ・サイトA」を含めて、コンちゃんとその仲間たちはフル稼働になりそうだ。

この記事を書いた人

桃田健史

専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。日本自動車ジャーナリスト協会会員。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、自動運転、EV等の車両電動化、情報通信のテレマティクス、そして高齢ドライバー問題や公共交通再編など。

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