【国内試乗】プレミアムコンパクトの雄が全面刷新!「アウディA3/S3スポーツバック

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2021/06/21 15:00

手頃なボディサイズをはじめ、アウディらしいスポーティかつエレガントなスタイル、高品質なインテリア、卓越した走行性能で高い評価を得ているA3シリーズが4世代目へとフルモデルチェンジを果たした。まずは、スポーツバックの2台を連れ出し、国内でのファーストインプレッションをお届けする。

高燃費が期待できるA3、フットワークが光るS3

アウディA3は初代登場の1996年時から、グループ内のアーキテクチャー共有という戦略に沿って、VWゴルフと歩みを揃えながら進化を遂げてきた。併せて、常にゴルフに先んじて世に新たな技術を示してもきたわけである。

インテリアには、センターコンソールを運転席側に向けたドライバーオリエンテッドなコクピットデザインと、コンパクトな新形状のシフトスイッチを採用。先代に比べゆとりある室内空間を確保している。

4代目となるA3は、その露払い役から初めて後手に回り、ゴルフ8から遅れること約半年、昨年3月に欧州発表となった。欧州全域での認証作業の遅れや電動化対応などにリソースを食われたとこ
ろもあるのだろう。日本市場では昨年8月に発表されたしたS3を伴っての同時出発となっている。

新型導入を記念した1st edition。A3 30TFSI advancedをベースに装備を充実したスポーツバック(453万円)およびセダン(472万円)のほかS3スポーツバック(711万円)を用意。

新型A3のアーキテクチャーはMQBevoとなり、ホイールベースは2635mmと変わりない。つまりはゴルフ8と同じく、主要骨格をキャリーオーバーしながら各部をリファインするという手法
が採られている。全幅はドアノブの張り出しによって1815mmと30mm拡幅されたかたちとなった。前後フェンダーとドアパネルのプレスが描くボディサイドの濃密な抑揚感は、緻密なプレスラインでシャープな印象を今までのアウディとは一線を画している。

30 TFSIは110ps/200Nmを発揮する1L直3TFSIエンジンを搭載。ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と48Vマイルドハイブリッドドライブシステムを採用する。

日本におけるA3のラインナップは、パワートレイン別にみれば2タイプとなる。ひとつは1L3気筒直噴ターボにベルト駆動オルタネータースターター=BASを組み合わせて適時アシストする48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載した30TFSI、そして2L4気筒直噴ターボの40TFSIで今秋の上陸予定となる。
前者は110ps/200Nmで、7速Sトロニックとの組み合わせで0→100km/h加速は9.6秒、後者のドライブトレインは7速Sトロニック+クワトロの組み合わせで0→100km/h加速は7秒となる。
そしてS3の2L4気筒直噴ターボは310psを発揮、7速Sトロニック+クワトロの組み合わせで0→100km/hは4.8秒とスーパースポーツの領域に足を踏み入れている。メルセデスAMGのA35やBMWのM135iはガチガチのライバルとなるはずだ。

ラゲッジルームの容量はスポーツバックが380L(後席を倒すと1145Lまで拡大)、セダンが425Lを確保。

今回試乗したのはスポーツバックの30TFSIとS3の2モデル。共に1stエディションとなり、フルオプションに相当するような充実装備となっている。
内装の意匠は直線的な構成ですっきりとまとめられた、今流のアウディのそれだ。質感は従来に対する優位は感じないが、樹脂部品のフィニッシュなどに粗さがまったく窺えない辺りは手慣れたもの
というところだろう。先進性をブランドの売りとしながらも、空調やハザードなど頻用するコントロール系には物理スイッチを残している辺りにも分別が感じられる。
ターボ+マイルドハイブリッドとはいえ、果たして1LでCセグメントの体躯を引っ張れるのだろうかという疑念はひとっ走りで感心に変わった。素性の良い3気筒ユニットは振動も殆ど感じさせる
ことなく、相応しい滑らかさと静かさをもってA3を走らせる。モーターのアシスト感は発進から低速域ではっきりと感じられ、そこから向こうはターボ側のアシストで加速を繋げていくという算段だ。もちろん動力性能自体はトントンという感じで余剰はない。が、走るシーンを選ぶほど非力というわけでもない。そしてマイルドハイブリッドはコースティングにも積極的に関与しており、高速巡航でも20㎞/Lを超えるほどの燃費が期待できる。

大型のエアインテークを備えたフロントバンパー、専用デザインのリアディフューザー、左右4本出しのテールパイプなどスポーティさに磨きをかけたS3。インテリアでは黒を基調にしたスポーツシートを採用。

S3は短時間の試乗となったが印象的なのは速さよりむしろフットワークの上質さで、路面変化に対する柔軟性の高さや凹凸超えのアタリの優しさなどはライバルを凌駕するレベルだ。Sモデルのま
とまりの良さは今に始まったことではないが、S3はプレミアムコンパクトの動的水準を更新する素地を間違いなく備えている。

【Specification】A3スポーツバック30TFSI アドバンスド [S3スポーツバック]
■車両本体価格(税込)=3,460,000[6,420,000]円
■全長×全幅×全高=4345/1815/1450 [4350/1815/1440]mm
■ホイールベース=2635[2630]mm
■トレッド=(前)1545mm(後)1530mm
■車両重量=1320 [1560]kg
■エンジン種類=直3DOHC12V+ターボ[直4DOHC16V+ターボ]
■内径×行程=74.5×76.4 [82.5×92.8]mm
■総排気量=999 [1984]cc
■圧縮比=11.4[9.3]
■最高出力=110[310]ps(243[228]kW)/5500[5450- 6500]rpm
■最大トルク=200[400]Nm(20.4[40.8]kg-m)/2000-3000 [2000-5450]rpm
■燃料タンク容量=47[56]L(プレミアム)
■燃費=17.9[11.6]km/L(WLTCモード)
■トランスミッション形式=7速DCT
■サスペンション形式=(前)ストラット/コイル[ストラット/コイル]、(後)トレーリングアーム/コイル[ウイッシュボーン/コイル]
■ブレーキ=(前後)ディスク
■タイヤ(ホイール)=(前)225/45R17[225/40R18]、(後)225/45R17[225/40R18]
公式ページ Audi A3 Sportback > アウディジャパン

フォト=柏田芳敬/Y.Kashiwada

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