「グッドイヤー・エフィシェントグリップ RVF02」快適性を追求したミニバン専用タイヤが登場!

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トータルバランスを追求するグッドイヤーのエフィシエントグリップシリーズに、ミニバン専用タイヤ「EfficientGrip RVF02」がラインナップされた。新世代のミニバン専用タイヤは、果たしてどんな仕上がりをみせてくれたのか?

素直な操縦性を実現し安心できるタイヤ

ミニバン市場は、2019年までは拡大が続いた。2020年はSUV人気にその勢いを抑えられたものの、市場の3割強はミニバンが占めている。その市場を狙い、グッドイヤーはミニバン専用タイヤとしてイーグルRV-Fを投入済みだ。ただ、イーグルシリーズは運動性能を重視。ミニバンでも軽快なハンドリングが獲得でき燃費の向上も優先していた。
一方で、グッドイヤーのエフィシェントグリップシリーズはトータルバランスを重視。高い運動性能と優れた燃費に加え、確かな安全性と高い快適性を得ていることが特長となる。そのラインナップに、新たにミニバン専用のRVF02が追加された。

GOODYEAR EfficientGrip RVF02

そもそもミニバンは、ファミリー層からの圧倒的支持を獲得しているカテゴリーだ。それだけに、安全性に対する関心度が高い。今回はアルファードの標準サイズに用意されている18インチのRVF02を履きクローズドコースでの試乗となったので、まずは操縦性と安定性から評価してみた。

タイヤアウト側のブロックを大きくして剛性を上げ、重心が高くショルダーに負担がかかりやすいミニバンの特性に対応。ステアリングを危険回避で素早く操作しコーナリング中に切り増す場面でも、腰砕けを起こすことがなく素直な応答性と高い安定性が実感できた。

危険回避を想定したダブルレーンチェンジでは、ステアリングを素早く切り込むと応答の遅れがなく素直な操縦性を発揮。切り返しでも、クルマの向きの変わり具合とボディのロールが一致するので挙動としても自然だ。
さらに、コーナーが途中で深く回り込む場面ではステアリングの切り増しを受け入れるだけの余裕を感じる。その際に少しばかりスキール音を発するが、重心が高いミニバンでもタイヤが腰砕けを起こしているような頼りなさがないだけに安定性が維持される。
そのために、トレッドパターンを非対称にしてアウト側ショルダー部の剛性を上げている。同時にRV-Fに対して(以下同)接地面を13%増やし、接地圧の分布を最適化することで耐摩耗性が22%向上。素直な操縦性と信頼できる安定性が長く保たれるという意味で、ミニバンにふさわしい安全性の実現に結びついている。

試乗は富士スピードウェイに併設されるトヨタ交通安全センターのモビリタで実施。危険回避などタイヤの限界性能まで評価が可能だ。トレッドパターンのデザインはブロックが大きめでスポーティだが乗り心地は快適だった。

タイヤ構造も、内部のベルトやそれを覆うオーバーレイヤーを最適化するとともに新形状のラウンドサイドウォールを採用。特設された路面突起を通過してもタイヤが振動を巧みに吸収し、衝撃の角を感じることがない。突起乗り越し指数でも8%改善され、快適な乗り心地を提供してくれる。
快適さとかかわる静粛性については、トレッドパターンに大きさが異なる5つのショルダーブロックをバリアブルに配置し路面を叩くことで起きるノイズと溝内の空気振動で起きるノイズを抑制しパターンノイズを14%軽減。なるほど、試乗中にウィーンとかヒャーッといった周波数が高めなノイズが聞こえることはなかった。
なおかつ、路面にトレッドが滑らかに接地する形状とすることでゴーッという周波数が低めのロードノイズを9%軽減。クローズドコースにロードノイズが発生しやすい路面が設定されていなかったので、残念ながら効果のほどは実感できなかった。だが、ミニバンは乗員同士が車内で会話を楽しむ機会が多いだけに静粛性に対する関心度は間違いなく高い。

ウェット性能は走り優先のミニバン専用タイヤであるイーグルRV-Fと同等となる。それだけに水深がある散水路面でも優れた排水性が確保され、コーナリングやブレーキングで安心感ある走りが確かめられた。

ウェット性能については、RV-Fと同等となる。それでも、ウェット路面でのブレーキングやコーナリングを試したところドライ路面の印象と変わらない安心感を得ていることが確かめられた。
RVF02は、エフィシェントグリップシリーズならではのトータルバランスが追求されていた。多くのミニバンユーザーが関心を示す安全性や快適性を含め、期待に応えるタイヤといえる。

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問い合わせ先=日本グッドイヤー0570-022918
www.goodyear.co.jp

リポート:萩原秀輝/フォト:小林俊樹 ルボラン2021年4月号より転載

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