「メルセデス・ベンツSクラス」の最高峰となる「メルセデスAMG S63e」は4L V8+電気モーターのプラグイン・ハイブリッドに！

メルセデス・ベンツは、9月に新型「Sクラス」を発表しているが、その最高峰に位置付けられる「メルセデスAMG S63e」のプロトタイプがカメラにキャッチされた。

カメラの前に現れたプロトタイプは、AMGモデルであることを示すパナメリカーナグリルをカモフラージュ。その一方、ヘッドライト下にアグレッシブなウイングレットを備えていることが確認できるほか、リヤにはクワッド形状のエキゾーストパイプを装着。さらに、非常に幅の広いタイヤを装着していることからノーマルなSクラスではないことが明らかだ。

新型Sクラスの「S580e」では、3L直列6気筒ガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせで最高出力517psを発揮する。一方、同じくプラグイン・ハイブリッドとなる「S63e」では4L V型8気筒エンジンに電気モーターを組み合わせて最高出力は700psに達するという。また、新型では自然吸気時代のAMGにラインアップされていた「73」のモデル名が復活。「S73e」と名付けられ、最高出力は実に800㎰に到達しているという情報もある。このモデルは、V12気筒ツインターボを搭載していたかつての「S65」の実質的後継になる模様だ。

なお、EV航続距離はS580eが約62マイル（100km）であることから同程度と予想されている。また、当然ながらAMGモデルでも新型Sクラスで提供されるすべてのハイテク機能が継承。とはいえ、エアサスペンションや全輪ステアリングシステムなどは専用チューニングとなり、シャシー回りもAMGモデルに相応しく強化されることは間違いない。そのワールドプレミアは、新型Sクラスから遅れること約1年となる2021年の中盤あたりと予想されている。