走りの質感、取り回し性、ユーティリティ、そしてプライス……あらゆるクルマの評価軸で高得点を付けられる、これがGLAとGLBを試乗した第一印象だ。トリッキーな手法は使わず、真摯にユーザーへと寄り添う、プレミアムブランドらしいメルセデス・ベンツの誠実さが随所に現れた、コンパクトSUVの登場だ。
両車ともに問い合わせや注文が殺到している模様
メルセデス・ベンツも時流にのってSUVのラインナップが充実してきているが、目下の話題は同時に日本上陸したGLAとGLBのコンパクト系。日本の都市部で使いやすそうなサイズに手の届きやすい車両価格、それでいてルックス的には紛うことなきメルセデスの高級感が漂うから、さっそく引く手あまたになっているのもうなずける。
GLAは2代目で先代モデルよりも全長は15mm短くなったがホイールベースは30mm延長。全幅は30mm拡がり、全高は115mmも高くなった。あいかわらずクーペルックでスタイリッシュだが、SUVらしい逞しさが増し、取り回し性がさらに良くなりながらも最小回転半径は5.7mから5.3mに、室内は広々として、いいことずくめだ。
一方、新規車種となるGLBは、GLAと同じくエンジン横置きFFアーキテクチャーのMFA2プラットフォームを採用し、長いホイールベースで3列シート7人乗りを実現。ボクシーなスタイルでオフロードにも強そうなSUVらしいスタイルとなっている。全高が1700mmと高いこともあって、GLCと同等と思えるほどの車格感があるが、全幅はGLAと同寸の1835mm(GLA200dとGLB200d)なので都市部では扱いやすいだろう。
現在のところ日本仕様のラインナップはGLAが200d 4マチックのみ、GLBが200dと250 4マチック・スポーツの2種類。GLAはよりリーズナブルなFF、GLBはディーゼルの4マチックが揃うことに期待したいところだが、今回はGLA200d 4マチックとGLB250 4マチック・スポーツを同じ条件で乗り比べてキャラクターの違いを見ることにした。
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