すでに発売から10数年、ベスト&ロングセラーを続けいている、日本野鳥の会のオリジナル商品「バードウォッチング長靴」をご存知だろうか? いまやバードウォッチャーのみならず、若者を中心とした幅広い層にも指示されているというそのワケとは……。
※この記事はル・ボラン2017年8月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
日本野鳥の会/バードウォッチング長靴
最近、小林麻美が復活し、女性誌の表紙を飾っている。いまも美しさは変わらず、オヤジの胸もキュンとなる。だが「雨音はショパンの調べ」といかないのが昨今のゲリラ豪雨だ。ワイパーも追いつかないほどで、これなら無理せず、雨宿りを兼ねてコーヒーでも飲んでひと休みした方がいい。
そんな不安定な天候もあり、最近では街でもお洒落な長靴姿を見かけることが多くなった。高価な輸入ブランド品もあるが、お薦めするのが日本野鳥の会オリジナルのバ ードウォッチング長靴だ。プロ御用達の道具には心惹かれるが、この長靴もあるバードウォッチャーの経験がきっかけになって誕生した。
いまから10年以上前、探鳥旅行にいったところ湿地での行動となり、やむなく現地のホームセンターで田植え用の長靴を購入したという。ところが使ってみるとぬかるみでも歩きやすく、脱いだ後も折り畳んで携行できる。そんな意見が同会に寄せられたことがきっかけで、製品化されたそうだ。
普通の長靴に比べると、足首を絞ったスマートなシルエットに、雨の進入も防ぐドローコードを備える。甲にはストラップ状にゴムをあしらいフィット感は高く、足下も安定する。また薄手の天然ゴムなので、雨上がりや暑い時は折り込んでショート丈で履けるのも便利だ。そして最大の特徴がパッカブルということ。コンパクトかつ軽量で雨具と同じようにバッグにも入れておけるのである。
この機能性に注目したのはバードウォッチャーばかりでなく、意外にも野外フェスを楽しむロックファンやガーデニング愛好家だった。さらに会社の置き傘ならぬ、置き長靴として愛用する女性も少なくないそうだ。
人気は口コミで広がり、今年で13年目のロングセラーとなった。それもユーザーの声を生かし、より使いやすく改良を続けた結果だ。たとえば脱ぎやすいように踵にキックをつけたり、コードロックの位置を前面から邪魔にならない側面にずらしたり。さらにカラーバリエーションも増えている。
そして忘れてならないのが、売り上げは野鳥保護の支援につながっていることだ。環境や人、社会、地域に配慮した経済活動やライフスタイルはエシカルと呼ばれる。実用性だけでなく、こうした点でも優れた真の良品だ。こんな長靴を車載したら、バードウォッチングのドライブに行ってみたくなる。
日本野鳥の会/バードウォッチング長靴
日本野鳥の会は、1934年(昭和9年)に創設された民間の自然保護団体。野鳥や自然のすばらしさを伝えながら、自然と人間が共存する豊な社会の実現を目指して、様々な自然保護活動を進めている。同会では、バードウォッチングや野外活動に便利なグッズ等を多数展開中。
今回ご紹介するバードウォッチング長靴は、足首にフィットして脱げにくく、ぬかるみでも動きやすい日本野鳥の会オリジナル仕様。最大の特徴は軽量かつ折りたためてコンパクトに持ち運べること。下におろせばショート丈としても使用可能で、購入することで自然保護活動の支援にもなる。
カラーは5色で、グリーン/ブラウン/グレーが4,752円(税込)、カモフラージュ柄/メジロが5,832円(税込)。全てにコードロック5色セット付。サイズはSS(23cm相当)~4L(29cm相当)1cm刻み。
※足首が細いため、通常のサイズよりワンサイズ大きめがオススメ。直営店 ほか、オンラインショップでも購入可能。詳細はホームページで。
●問い合わせ先:日本野鳥の会/TEL:03-5436-2626 https://www.wbsj.org/