一体感のあるドライビングが存分に楽しめる!「ミニ ジョンクーパーワークス クラブマン」【JAIA輸入車試乗会】

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2020/05/21 09:00

ややマイルドな”ゴーカートフィーリング”がいい

いまや街中でその姿を見ない日はないミニ。適度なサイズ感はもちろん、高いファッション性とも相まって、老若男女問わず愛されているクルマだ。もっともこれだけ多く見かけると「みんなと一緒はなぁ」と敬遠する向きも少なくないはず。そんな人におすすめしたいのが、このジョンクーパーワークス(JCW)クラブマンである。


JCWはミニ・シリーズの高性能仕様という位置付けで、初代ミニでは限定車として設定され、2代目からはカタログモデルに昇格した。現行の3代目では3ドア、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバーの各モデルにJCWグレードが用意されている。

JCWクラブマン(とクロスオーバー)に搭載されるエンジンは、クーパーSの2L直4ターボを基本としつつ、強化クランクシャフトや専用ピストン、改良型ターボチャージャーなどを組み合わせたもの。そのパワーは従来型JCWから75psと100Nm増の最高出力306ps/5000rpm、最大トルク450Nm/1750~4500prmを獲得した。高出力化にあわせてラジエターや大型リザーバータンクを追加して冷却性能を強化するなど、各部にしっかりと手が加えられている。

コンパクトなボディに300psオーバーのエンジンを積んだホットモデルならば、ちょっとしたじゃじゃ馬的なキャラクターかと想像してしまうが、一般道を流す場面ではむしろ扱いやすさが際立っていた。その一番の理由はエンジンがフレキシビリティに溢れること。タウンスピードで多用する1750rpmから最大トルクを発生することもあって、わずかなスロットル操作ですべてが事足りてしまうのだ。このストレスの少なさは安全運転にも貢献するはずである。

足回りにはスポーツサスペンションが奢られ、試乗車はオプションの19インチ・タイヤとアロイホイールを履いていたから、大きめの段差では強い突き上げを感じることがあった。ただし凹凸のショックは一回でしっかりと受け止めてボディの余計な動きを封じ込め、不快な上下動が続くことはない。

そしてその本性が露わになるのはワインディングロードである。最初に驚かされたのは出足の鋭さ。街中では最小限の操作に留めていたスロットルペダルを、ここぞとばかりにガバッと踏み込んでみると、JCWクラブマンは弾け飛ぶような加速を披露してくれた。それでいながら無駄に路面を掻くようなホイールスピンやトルクステアに見舞われないのが、JCWが現代的に洗練されていることの証しだ。それはこのJCWクラブマンが4WDの駆動方式を採用していることも大きいだろう。強大なパワーをしっかりと4輪に分配して路面を捉え続け、急坂でもグイグイと突き進んでいく。このモデルからATが8速(従来型は6速)となったことも注目すべきポイントで、峠道の勾配や曲率に合わせてパドルでこまめにシフトしてやれば適切なパワーが得られ、ミニ特有のクイックなハンドリングとの相乗効果で、一体感のあるドライビングが存分に楽しめる。

ミニの代名詞でもある“ゴーカート・フィーリング”は、このJCWクラブマンではややマイルドには感じられるものの、それでもドライバーの意のままに身を翻してくれることに変わりはない。また一方で、クラブマン・ボディのロングホイールベースによる直進安定性も備わっている。見た目こそ大きな違いはないかもしれないが、JCWクラブマンの味わいは標準型よりもさらに深い。通常のミニとは異なる味を求める人には、うってつけのモデルだと思う。

【SPECIFICATION】ミニ ジョンクーパーワークス クラブマンALL4
■全長×全幅×全高=4275×1800×1470mm
■ホイールベース=2670mm
■トレッド=前1553、後1555mm
■車両重量=1600kg
■エンジン種類/直4DOHC16V+ターボ
■内径×行程=82.0×94.6mm
■総排気量=1998cc
■圧縮比=9.5
■最高出力=306ps(225kw)/5000-6250rpm
■最大トルク=450Nm(45.9kg-m)/1750-4500rpm
■燃料タンク容量=48L(プレミアム)
■トランスミッション形式=8速AT
■サスペンション形式=前ストラット/コイル、後マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前後Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前後225/40ZR18(8J)
■車両本体価格(税込)=5,690,000円

【問い合わせ】
MINI https://www.mini.jp/

フォト:柏田芳敬(Y.Kashiwada)

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