量産車ベースが基本のボンドカーにあって、唯一の例外となったのがシリーズ24作目「スペクター」に登場したアストン・マーティンDB10。開発途上の車両をジェームズ・ボンドが勝手に持ち出したという設定のDB10は、ローマの街でカーチェイスを繰り広げた末、川に転落して水没。ボンドはその直前に射出シートを使って脱出し、ことなきを得るという筋書きだった。現行型ヴァンテージをベースに開発されたDB10だが、製作された10台のうち8台は撮影で使われ、2台のみが現存。うち1台は2016年にチャリティオークションにかけられて278万5500ポンド(約4億5000万円)で落札されたものの、当初からの映画製作会社との契約によりDB10が量産化されることはなかった。 この記事をシェアする 記事にもどる ル・ボラン2020年4月号より転載 TAG : 007DB5 ■関連記事 ボンドとともに60周年!アストンマーティン、「DB12」ベースの限定モデル「ゴールドフィンガー・エディション」発表! ボクらのヤングタイマー列伝:第42回『アストンマーティンV8』ボンドカーでもお馴染み、DBSの改良型として登場したロングセラー!! 「ル・ボランCARSMEET」 公式SNSフォローして最新情報をゲット! Follow @carsmeet_web