ル・マン・クラシック2018写真集【新書紹介】

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Le Mans Classic – The treasury of emotions

「過去のル・マン出場車を一堂にレースを行う。」100年に迫る伝統の”24時間”への敬意に始まったレースイベント「ル・マンクラシック」、2018年大会の記録写真集。

2002年始まったイベントも9回目を迎え、出場台数は600台を上回った。第二次大戦までのル・マン黎明期から名車ポルシェ917の排除後、混戦迎えた1981年まで、それら時代分けした6クラスに加え近代のグループC、ワンメイクのポルシェ、ジャガーの名車たちがサルトサーキットを占有、3昼夜に渡る賑わいを繰り広げる。

本書はその総ページ数から全てが収められる物でなく、寧ろ断片的ですらある。しかしそれはクルマやレーサーの「個」とレースとの関わりにフォーカスするためでもあり、パドックの静寂からレースのバトル、一部サポートイベントまで、現役当時さながらの見ごたえある写真を集め、レースの魅力である静と動をしっかり捉えた。

1924年製シェナールウォルカーやD・ベルらレジェンドの写真を見たい向きは不満足かもしれないが、拡散するイベントに惑わされない点が評価できる。各クラス別にリザルトデータまでまとめており、コーヒーテーブルブックに適した、イベントのムード重視の一冊と言える。

Le Mans Classic – The treasury of emotions
22,280円 (税込)
Robert Puyal&Laurent Nivalle(著)
ETAI
ハードカバー・スリーブケース入り/W254×H306/カラー・モノクロ/192p/英・仏語併記

情報提供:代官山蔦屋書店

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