ジープ伝統のピックアップトラックが完全復活!

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高い悪路走破性は新型ラングラー譲り

FCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)は、11月30日に一般公開が始まったロサンゼルス・モーターショーにおいて、ジープ・ブランドの新型車である「ジープ・グラディエーター」を初公開した。

このモデルはラングラーの4ドアモデル「アンリミテッド」をベースにしたピックアップトラック。ジープのピックアップトラックはこれが初めてではなく、1947年に登場した「ジープ・ピックアップ」を皮切りに、1992年まで生産された「ジープ・コマンチェ」まで長い歴史を持つ。このたび登場したグラディエーターにより、ジープのピックアップが久々に復活を遂げたのである。

2020年モデルとして、2019年の第2四半期から市場に導入されるこのグラディエーター、搭載するエンジンは285ps/353Nmを発揮する3.6リッターV型6気筒の「ペンタスター」ガソリンエンジンで、トランスミッションは6速MTのほか、8速ATも選択可能だ。さらに2020年からは260ps/600Nmを引き出す3リッターV6のエコ・ディーゼルエンジンも設定され、こちらは8速ATが組み合わされる。

シャシーフレームはラングラーの4ドア版より31インチ(約790mm)伸ばされ、ホイールベースは19.4インチ(約493mm)拡大。居住性や積載性を高めている。ルーフはハードトップとソフトトップから選べ、前後ドアとともに取り外しが可能。オープンエアドライビングも楽しめる。荷台にはトノカバーを装着することができる。

トリムは高性能版の「ルビコン」をはじめ、「オーバーランド」や「スポーツS」、「スポーツ」の4種類をラインナップ。いずれもオフロードでの走破性は新型ラングラー譲りで、実に高い。ロッキングディファレンシャルを備える最新の悪路対応4WDシステムが搭載されるほか、11.1インチ(約282mmm)の最低地上高や43.6度のアプローチアングル、20.3度のブレークオーバーアングル、26度のディパーチャーアングルを誇る。最大渡河深度は30インチ(762mm)だ。

インテリアではリアシートの高い利便性が光る。6:4の分割可倒機構が備わるほか、座面を持ち上げた状態でも固定でき、キャビン内の荷物スペースが拡大できる。後席の座面の下に施錠可能な収納ボックスが設置されているのも特徴だ。

高水準の牽引能力も備わり、アウトドアアクティビティをはじめ、多彩に活用することができる1台に仕上がっている。

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