体感速度100km/hの懇親会?
毎月26日発売の自動車専門誌は軒並み制作進行が佳境という6月12日(火)、編集部シモエとカーズミートウェブ編集部ハギワラのふたりは、こっそりと東京五反田の編集部を抜け出して日産自動車広報部の主催「メディア向けカート大会」に参戦してきた。
ブリーフィングではラフなスタイルの参加メディアとモータージャーナリストたちだが、本戦では本格的にレーシングスーツも着用していた。
昨年の同大会では、新型NV350キャラバン「カートも運べるビジネスバン」取材会という隠れ蓑もあったが、新型車のエアポケット時期にあたる今回、日産自動車広報部は「インテリジェント・モビリティ試乗会」と銘打って自動車専門メディアとその関係者を千葉県のJAF公認カートコース「新東京サーキット」に集めたのだ。
広報部の伊藤氏は、「昨日は雨でパンツまでビチャビチャでしたよぉ」と嘆くが、そもそも中止にしないところに動機の不純さが見え隠れ。会場にはGT-RにフェアレディZ、セレナ&ノートe-POWER、リーフが試乗車として用意されていたが、メインは「インテリジェント・モビリティ」ではなく、あくまで「カート大会」ということ(?)
日産自動車広報部の安田さん(手前)とシニアマネージャーの志水さん(奥)、伊藤さんもガチ参戦。
われわれを含む参加10チームは、自動車専門誌/ウェブ編集スタッフ組やジャーナリストのペアに加え、前日から連チャンの「チーム日産広報」と同社テクニカル・アドバイザー加藤博義氏(黄綬褒章!)&テクニカル・エキスパート渡辺大介氏のレジェンドペアも参戦。
試乗会と練習走行を終え、いよいよ予選アタックだ。レンタルカートのワンメイクとはいえ、前日の土砂降りの影響もあってかマシンの個体差もちらほら。幸いル・ボランチームはアタリを引いて2番手タイムをマーク。しかし、決勝スタートがリバースグリッドとは……。
決勝は2回ピットイン義務づけの45分耐久レース。編集部シモエがほぼ最後尾からローリングスタートとなるが、クルマ大好きな連中だから結局ガチな闘いは必至。スタートラップからクラッシュ続出だ。端から見ればゆる~いお遊びかもしれないが、カートはシートはガチガチでステアリングもアクセル&ブレーキ操作もシビア。体感速度100km/hはウソじゃない。
フォト:山本佳吾
レース中盤から順当にラップを重ねたル・ボランチームは、終わってみれば3位をゲット! とまずまずのリザルト。副賞のハーゲンダッツ詰め合わせも嬉しい。こうした機会をくれた日産自動車広報部に感謝である。あらたまった会食よりも十二分に「懇親」できました。
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